# 住宅ローン # 不動産購入
2022.04.112022.04.11

住宅ローン ネット銀行利用時の落とし穴4点!

はじめに

住宅ローンを借りる際、ネット銀行は金利が安くお得です。いま日本史上一番低金利なのではないでしょうか。でも金利だけで選ぶにはリスクもあるネット銀行の住宅ローン。どんなしくみなのか、なにに気をつけて利用するといいのか解説していきます。

本編

とってもお得なネット銀行の住宅ローン

ネット銀行は銀行としての店舗がない、固定費用が少ないのでその分安い金利で貸し出す事が出来るので人気があります。今日現在、じぶん銀行さんの住宅ローン金利が0.31%と日本史上一番低いんじゃないでしょうか?とってもお得ではあります。
でも、落とし穴があるんですね。

落とし穴その1:審査が遅い

まず1点目がとにかく審査が遅いです。通常の都市銀行さんの審査だと事前審査で1日~5営業日、契約書などの書類を全てそろえた本審査で1週間から10日位で審査承認が取れますが、ネット銀行だと概ね事前審査で1週間、本審査で2~3週間かかります。人気物件の場合は事前審査を通している間に他の方に取られてしまい場合もありますし、契約から決済まで1か月位の猶予しかない物件の場合だと、ネット銀行だと融資が間に合わないケースもあります。どうしてもネット銀行を使いたい場合はそれを見越して決済までを長めに取る交渉をする必要があります。

落とし穴その2:審査が厳しい

ポイントの2点目が審査が厳しい事です。ネット銀行は金利が安く、事業としての利益が少ないので、借りた方が返済不能に陥ったりすると、一気に儲けが無くなってしまいます。なので、同じ年収でも都市銀に比べると借入可能額が少なくなる傾向があります。また、物件に関しても、借地権であったり、賃貸併用住宅であったり、築年が古い物件であったり、イレギュラーな物件には融資が出にくい傾向があります。不動産用語でいうとお客様も物件も属性が良く事故が起こりにくい上澄み層を狙っていて、その代わり金利が安いというビジネスモデルです。まったく逆がスルガさん、郵貯さん、三井住友ローン&ファイナンスさんですね。属性や物件に関してはゆるいけれども金利も高いというビジネスモデルです。

落とし穴その3:事務手数料制

ポイントの3点目が事務手数料である点です。都市銀でもネット銀行でも概ね借入金額の2%前後の諸費用がかかりますが、銀行の場合は保証料なのに対して、ネット銀行は事務手数料の場合が多いです。保証料というのは、借入期間が35年間なら35年分として払っているので、10年後に売却したり繰り上げ返済で完済すると、残りの25年分は一定の控除がされた上で戻ってきます。ただし、事務手数料は借りる事自体に係る費用なので、10年後に売却完済をしても戻ってきません。短期的に売却や完済を考えている方ですと諸費用もう含めたトータルの出費はネット銀行の方が高い事もあり得ます。

落とし穴その4:事前審査があてにならない

ポイントの4点目は事前審査があてにならない。です。これは本当によくあるのですが、ネット銀行は事前審査がネットから申込をするケースがあります。この審査が凄く簡易的で信ぴょう性にかけるんですね。都市銀さんの事前審査はほぼ本審査と同じ労力で人物評価から物件の担保評価まで見ているので、事前審査の承認が出れば、本審査もよっぽどの事が無い限り通ります。ただし、ネット銀行の事前審査は年収に対する借入れ可能額程度しか審査していない場合もあるので、事前審査で承認が出ても、本審査で否決されるケースはどうでしょう、肌感ですと30%位はあるのではないでしょうか。
これも計画が立てられないので非常に困る事が多いです。

ネット銀行の金利自体はかなり安いですが、これらの落とし穴に落ちないように気を付けてお得に住宅ローンを組んで行きましょう。

 

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まとめ

Point. 1

記事監修者

朝倉 大樹(宅地建物取引士)
株式会社ウィローズ 代表取締役

2000年不動産ベンチャー企業入社、28歳で最年少営業部長、29歳で最年少役員に抜擢。上場準備にも携わるが、リーマンショックによる倒産危機を経験するなど激動の20代を送る。
2012年株式会社ウィローズを創業。「お客様の利益を第一に」を理念に、売上高30億円を超えるグループ企業に成長。
不動産業界とお客様との情報の非対称性を解消するべくYouTube「不動産ポリス」を配信中。

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