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2023.04.172023.04.17

【中古マンション】マンション購入の失敗事例ワースト3!

はじめに

中古マンションってなんか不安だな、とか、はずれ物件を買ってしまったらどうしよう?とか、漠然と不安に思われてませんか?不動産は一度購入してしまうと、簡単に売却したり、住み替えをするのは難しいため、物件選びを慎重に行わなければ、人生そのものが台無しになるかもしれません。
今回はよくあるマンション購入の大失敗事例を3つ解説していきます。

本編

中古マンション購入の失敗事例ワースト3!

ここ数年、新築マンション価格は高騰している上に、供給数は減っており、新築ではないけれども好立地物件が多い中古マンションを選択する方が増えてきたり、リノベーションのクオリティもあがっていますので、中古マンションを買って自分流にリフォームしたりするという方も増えています。今後はますます中古マンションを選ぶ方がスタンダードになっていくと思われます。

しかし、多くの方にとって中古マンションの取引は「初めて」でしょうし、不動産の購入自体が初めてという方がほとんどだと思います。初心者の方にとって、資産性の高いマンションはどれなのか、購入しても後悔しないマンションはどれなのか、どうやって比較していけばいいのか分からないという方は多いです。中古マンション購入を検討している方であれば、まずはよくある失敗事例について学んでおくことで、失敗を事前に回避できると思います。その中でも、今回は特に失敗事例が多い、

①隣人トラブル
②資金繰り(ローンがきついや管理費の上昇)
③周辺環境(騒音・建物が後から建つなど)

これら3つの大失敗事例について紹介していきます。それでは順番に解説していきましょう。

その1隣人トラブル

よくある失敗例その1は隣人トラブルです。

マンションは共同住宅となるので、大きな一つの建物の中に様々な方が共同で住んでいるという形態です。したがって、一戸建てよりも近隣トラブルがかえって起こりやすいと個人的には思っています。マンションの隣人トラブルでの失敗でもよくあるのが 「マンションカーストのトラブル」「騒音問題」「モンスター住人」です。 実際に、国土交通省が実施した「平成30年度マンション総合調査」の結果でも、一番多いトラブルの理由が「居住者間の行為やマナーなど」となっております。隣人トラブルが起こりやすいのがマンションということになりますね。それでは、実際のトラブル事例について解説していきます。

▼マンションカーストのトラブル
購入したマンションに住んでいる方々とのトラブルの原因として、住民間との所得面でのトラブルがあげられます。最近よく言われている問題で、特に、タワーマンションでは頻繁に起こる問題です。タワーマンションでは高層階と低層階とでは、部屋の値段、単価も大きく変わりますし、大きさ自体も低層階は30㎡40㎡だけれども、高層階は100㎡近いリッチな間取りということも良くあります。面積も坪単価も違うので、実際の物件の価格差も低層階は5000万円だけれども、高層階だと2億円します。という事はよく発生しています。この金額格差によって、住む方の所得格差が生じて、低層階の方は「肩身が狭い」「子供を遊ばせづらい」などの問題が生じてしまうのはドラマの中だけの話ではないんです。

実際に、こういった所得格差を理由にして、快適に暮らせないと、マンション売却を検討する方もいます。こういうトラブルを身分制度になぞらえて「マンションカースト」と言ったりしています。実際の住民間の所得面でのトラブルを避けるためには、現地のマンションの各フロアを歩いてみることが大切です。住んでいる方と廊下ですれ違ったり、マンションの各階層の管理状態を確かめることで、自分が住んでも問題ないのか、確認できます。また、駐車場の車種や駐輪場の自転車も見てみると、どういった方々が住んでいるのか、どういったコミュニティが形成されているのかを予想できるでしょう。もし、信頼できる仲介会社の方が、住んでいる方々のコミュニティについての情報を持っているのであれば、教えてもらうのもおすすめです。

▼騒音問題
また、隣人間でのトラブルでよく発生するのが、「上の階からの足音・騒音」のトラブルです。騒音問題はよく耳にする問題だと思いますが、実際に住んでみないとわからないことも多かったり、騒音の感じ方に個人差が生じやすいトラブルです。マンションの状態や築年数によっては、床の遮音対策が手薄になっており、床が薄い構造になっていたり、二重床ではなく、直張りの床の可能性もあります。
こういったマンションを選んでしまうと、仮に上の階に、小さな子供が住んでおり、元気に走り回ったり、飛び跳ねていると、下の階には騒音が響きやすくなっていることが考えられます。内見時にはそれほど騒音について気にならないということも多いので、トラブルを回避するためには、実際にどんな方が上下左右に住んでいるのかを確認することが大切です。仲介業者の方と一緒に、上下左右のお部屋の方に購入を検討していてマンションのことをお聞きしたい、という体で会ってみるというのがよいと思います。また、仲介業者であれば、マンションの構造上の騒音対策についても情報をもっている可能性があるので確認しましょう。場合によっては、管理組合にマンションの設計図書なども取り寄せて構造についてチェックする必要もあるかもしれません。

▼モンスター住民
テレビやニュース番組でも耳にするような、「モンスター住民」についても注意しておくことが必要です。モンスター住民とは、少しの騒音などで、しつこくクレームを言ってくる住民のことで、こういった住民が隣に住んでいると、せっかく買ったマイホームも居心地が悪くなってしまいます。こういったトラブルが発生すると、仕事が終わってゆっくりしようと思っても、隣の住民のことが気になって、落ち着いてマンションにいることができません。「モンスター住民」のトラブルを回避するためには、信頼できる不動産業者の方に協力いただき、住んでいる方の情報やマンションで起きている問題などを総会の議事録などをもとに調査することが重要でしょう。

その2資金繰り

よくある失敗例その2は、資金繰り(ローンがきついや管理費の上昇)です。

次に中古マンションの失敗事例としてあげられるのが、中古マンションのローン返済の「資金繰り」についてです。気に入ったマンションを少し背伸びして買ってしまった方は、実際にマンションに住み始めて、返済を開始してみると、やっぱきついな、負担が大きいと感じてしまうことは多いです。マンション購入する際には、目の前にある「住み心地のいいマンション」「立地のいいマンション」ばかりを比較してしまう方は多いです。

しかし、実際にマンションを購入するのであれば、多くの方は「住宅ローン」を利用して購入します。そのため、「住宅ローン」については身の丈にあった借入と返済計画をしっかりたてるとともに、複数の住宅ローンを比較・検討して、自分にぴったりの「住宅ローン商品」を探す必要があります。住宅ローンは各金融機関によって、金利だけでなく、「団体信用生命保険」の内容や、返済手数料、サービス内容が異なります。マンションと住宅ローンは最長35年と長期にわたり付き合っていくものです。マンション選びと同じくらい住宅ローンについては慎重に検討しましょう。不動産業者によってはライフプランの相談にものってくれますし、各金融機関の実際の住宅ローン商品についても詳しい情報を持っています。自分での調査と合わせて、不動産業者からの情報も利用することがおすすめです。
住宅ローンに関してはこの不動産ポリスのチャンネルでもたくさんの動画を用意しておりますので、もし興味があるコンテンツがあれば是非そちらも覗いてみて頂ければ勉強になるかなと思います。

その3周辺環境

よくある失敗例その3は、周辺環境(騒音・建物が後から建つなど)です。

最後に多い相談としてあげられるのが、「周辺環境」のトラブルです。中古マンションに実際に住んでみないと気づけない、周辺環境や、購入してから数年後に新築マンションが建ってしまい、景色や日当たりが悪くなってしまうトラブルも考えられます。それでは、それぞれ解説していきましょう。

▼車の騒音・排気ガス
まずは、実際に購入して住んでみたが、車の騒音・排気ガスが気になってしまうトラブルについてです。こちらのトラブルの多くは、大通り沿いのマンションでよくある問題になっています。「大通りに面しているマンション」の方が容積率や道路斜線の関係で、建物が大きく建てられる事が多いので、大規模マンションになる事が多いです。したがって、実際戸数が多い大規模マンションの方が管理費や修繕積立金は上がりにくいので、将来売却する時の資産価値も落ちづらく、購入を検討している方も多いのではないでしょうか。
このようなマンションは、実際に現地に行ってみても、大規模物件なので見栄えもよく、購入後も資産価値が保てそうな良いマンションだなと感じやすいです。しかし、実際に住んでみると、大通り沿いに面していることによって、大型車両の往来も多く、騒音が気になってしまう方も多いです。

また、騒音があるということは、粉塵があるということなので、洗濯物を外に干してみると、排気ガスなどやホコリが原因で、洗濯物が汚くなってしまうという問題点も出てくる可能性があります。外に干さない派だから関係ないよね。ということもなく、今はお部屋が24時間換気システムがほとんどついているので、常に外気が室内に取り込まれ循環するような仕組みになっています。なので、吸気口のあたりがすすけて黒くなったりしますので、室内の空気もあまりよくないと言えるかと思います。しかしながら、大通りの沿いのマンションがすべて悪いということはなく、マンション自体が大通りに面していても、自分のお部屋のバルコニーは交通量が少ない場合もあったり、そもそも排気ガス・騒音が気にならないということも考えられます。こういったトラブルを回避するためには、実際に内見する際に、「居室内部の騒音」「ベランダ・開口部の状態」についてもしっかり確認することが大切です。特に雨の日内見は音が聞こえずらかったり、窓を開けないで内覧が終わってしまったりするので、特に注意が必要です。

▼購入後、新しい建物が建ってしまう
せっかく購入した後に、日当たり・景観に大きく影響してくるところに、新築マンションなど高い建物が建ってしまうというトラブルも考えられます。 こういったトラブルが発生してしまうと、購入当初は日当たりがよく、風通しもよかったものの、新築マンションの建設によって、住み心地が悪くなり、資産価値も下がってしまう可能性があります。
新築マンションが建ってしまうトラブルを回避するには、まず購入検討時点で、近くのエリアにマンションなどの建築計画があるのかを確認する必要があります。建築計画はマンションを建設する際に、あらかじめ市町村に申請を出さなければならないので、役所に確認することで、既に進んでいる計画であれば、かなりの確率でわかるので、トラブル防止が可能になります。役所の建築指導課・都市計画課などに確認することで、現在申請があれば、情報を集められます。どれくらいの面積・高さの物件ができるのか、予想することで、購入を検討している物件が、将来も問題なく利用できるのかどうかを、不動産業者と一緒に考えることが重要です。

いかがでしたでしょうか。「中古マンション 失敗事例ワースト3」というテーマで解説してきました。コロナ禍の影響もあり、マンションの購入を検討している方も増加傾向にあります。しかしながら、はじめて物件を購入する方がほとんどのなか、自分にあったマンションを購入できるのか、資産価値が高い物件をどうやって選べばいいのかと心配に感じる方も多いはずです。中古マンションを購入するのであれば、よくある失敗事例についても学んでおくことで、失敗を回避できます。また、実際に信頼できる不動産業者に相談することで、プロの目線で資産価値の高い物件や、最適な物件を提案してもらうことも可能です。是非、参考にして頂けますと幸いです。

 

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まとめ

Point. 1

記事監修者

朝倉 大樹(宅地建物取引士)
株式会社ウィローズ 代表取締役

2000年不動産ベンチャー企業入社、28歳で最年少営業部長、29歳で最年少役員に抜擢。上場準備にも携わるが、リーマンショックによる倒産危機を経験するなど激動の20代を送る。
2012年株式会社ウィローズを創業。「お客様の利益を第一に」を理念に、売上高30億円を超えるグループ企業に成長。
不動産業界とお客様との情報の非対称性を解消するべくYouTube「不動産ポリス」を配信中。

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