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中古マンション|高層階と低層階どっちが良い?後悔しない階数の選び方を徹底解説!
はじめに
中古マンションの購入を検討されてる方の中には、
階数に関する悩みや疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか?
実際、階数は騒音や日当たり、防犯性など日々の暮らしに直結する要素であることに加え、
生活の利便性や資産性にも大きく関わってきます。
この記事では、中古マンションを検討している方が、購入後に階数で後悔することがないように
「階数別のメリット・デメリット」「ライフスタイルや家族構成別のおすすめ階数」を解説します!
本編
階数選びの重要性
マンションの階数は、購入時・入居後・売却時すべてのフェーズで大きな影響を与える要素です。
資産価値への影響
高層階であれば眺望や陽当たりが良く需要が安定しているため、
資産価値が維持されやすい傾向にありますが、購入時の価格は高くなります。
一方で、低層階は購入時の価格は安くなりがちですが、
高層階よりも需要は低いため売却時に買い手が見つからず、
想像よりも安い金額で売ることになってしまった…といった状況も考えられます。
生活環境への影響
もし階数選びを失敗した場合、騒音や陽当たり、防犯面で不安が残る場合もあります。
マンションの内装や設備は、入居後に改善することも可能ですが
階数に関しては簡単に変更することはできません。
価格や内装だけでなく、階数もしっかり検討することが「後悔しない中古マンション購入」に繋がります。
階数別(低層階・中層階・高層階・最上階)のメリット・デメリット
今回は、低層階・中層階・高層階・最上階に分けてメリットとデメリットを解説します。
なお、法律上の明確な規定があるわけではありませんが、
一般的にマンションの階数を3分割した時に、下から順に低層階、中層階、高層階を示しています。
例えば12階建てのマンションの場合は、
-低層階:1〜4階
-中層階:5〜8階
-高層階:9〜12階
ということになります。
低層階のメリット・デメリット
低層階のメリット
【価格が安い】
低層階の最大の特徴は「価格が安い」ことです。
一般的に、同じマンションの同じ間取りであれば、1階下がるごとに1%~1.5%価格が下がると言われています。
例えば10階のお部屋が4000万円だった場合、5階のお部屋は3700万円〜3800万円になることもあります。
同じ間取りでも階数だけで100万円以上の違いが出ることもしばしば。
【エレベーターの待ち時間が少ない】
エレベーターの待ち時間が他の階の住民の使用状況に左右されにくく、気軽に外出出来る点も低層階の魅力の一つです。
【災害時に避難しやすく安心】
災害時やエレベーターの点検や故障などで階段を使用しなくてはいけない時に、移動の負担が少なくて済みます。
【庭や専用スペースが備わっていることがある】
特に1階などでは専用庭やテラスがついている場合もあり、
ガーデニングを楽しめたり、子供の遊び場として活用することができます。
低層階のデメリット
【陽当たりや眺望の悪さ】
周囲に建物や樹木がある場合に日光が十分に入らなかったり、眺望が悪くなることがあります。
【騒音や防犯面での不安】
目隠しの植栽があったとしても、道路と近いために通行人の話し声や騒音が伝わりやすい点や、
上層階と比較すると、外部から侵入がしやすいため防犯面で不安に感じることもあるでしょう。
【湿気や虫の発生】
地面からの湿気の影響を直接受けやすく室内にも湿気が溜まりやすかったり、窓から虫が侵入しやすい傾向にあります。
中層階のメリット・デメリット
中層階のメリット
【価格と暮らしやすさのバランスが良い】
価格は高層階ほど極端に変動することは少なく、眺望は中層階でも十分に楽しめる場合もあります。
騒音や防犯面でも、低層階と比較して不満を感じるリスクは低いと言えます。
中層階のデメリット
【特徴が少ないこと】
他の階層と比較して目立った特徴が無い点が難点と言えます。
高層階と比較して、マンションの醍醐味である眺望や陽当たりが劣る場合もあるため
暮らしに物足りなさを感じる方もいるかもしれません。
高層階のメリット・デメリット
高層階のメリット
【気持ち良く暮らせる環境】
高層階は、高い位置から景色を楽しむことが出来、解放感を感じられる点が最大の魅力です。
また、周りに日光をさえるものが少なく陽当たりが良い点や、風通しも良好で快適な暮らしが叶いやすいと言えます。
【騒音や侵入リスクが少ない】
下の階と比較して地上の騒音が聞こえにくい点や、窓から侵入されるリスクが低い点も高層階のメリットです。
【資産価値の高さ】
中古マンションの物件価格は、管理状態・築年数・眺望・採光・周辺環境・立地などの要素で総合的に判断されるため、
高層階の場合は「眺望」が優れている点で資産価値が高い傾向にあります。
高層階のデメリット
【価格の高さ】
実際に内覧して、高層階ならではの眺望の良さなどに気持ちが盛り上がって、
すぐに購入したくなる場合もあるかもしれません。
ですが、予算を大きく上回った価格の場合、資金計画に影響を与える可能性があります。
高層階の価格の高さは忘れず、冷静にジャッジする必要があります。
【移動しずらい】
エレベーターの待ち時間が、他の階の居住者の利用状況に大きく左右されてしまい、
混雑時はなかなかエレベーターが来ないということも多くあります。
更に、災害時等に階段で降りる際の負担が大きくなる点もデメリットの一つです。
最上階のメリット・デメリット
最上階のメリット
【プレミアム感を感じられる】
他の階と比較して格段に眺望が良く、その景観に住めることに優越感を感じる方もいるでしょう。
また、最上階は人気が高く価格が高くても売れるため、設備や内装が特別な仕様(グレードが高い)であることも多いです。
他とは違う、プレミアムな要素が多い最上階に住むことは一種のステータスになっていると言っても良いでしょう。
需要も安定しており、資産価値が高い傾向にあります。
【静かに暮らせる】
上階の生活音や、地上の騒音を気にすることなく静かに暮らせる場合が多いです。
また、外からの視線を気にする必要もない傾向にあるため、プライバシー性も確保できます。
最上階のデメリット
【価格の高さ】
最上階のお部屋は、ステータス性やプレミアム感から、同じマンションの中では最も価格が高く設定されがちです。
特に、最上階の角部屋は人気が高く、価格もそれに比例して跳ね上がります。
【日光や外気の影響を受けやすい】
夏場は直射日光の影響を受けやすく、室内温度が高くなる場合もあります。逆に冬は屋根から熱が逃げて寒くなることも。
周りに障害物が無い最上階の場合、日差しが強すぎることもあるため断熱効果や遮光性の高いカーテンを用意する必要があるでしょう。
【災害時にデメリットが大きい】
最上階は強風や地震による揺れを感じやすい点や、災害発生時には避難に時間がかかってしまうというデメリットもあります。
【防犯面は油断できない】
最上階の場合、地上からの進入リスクは低いですが、屋上からの侵入リスクが高まるため
油断せず、防犯対策する必要があります。
ライフスタイルや家族構成別のおすすめ階数
続いて、ライフスタイルや家族構成別のおすすめ階数です。
今回は
・小さな子供がいる世帯
・共働き夫婦世帯
・家族構成の変化がある世帯
・終の住処検討世帯
・資産性重視世帯
5つの世帯に分けてそれぞれ解説します。
小さな子供がいる世帯
小さな子供がいる世帯には「低層階」がおすすめです。
主な理由は下記の通りです。
・下の階へ響く子供の足音や遊び声を気にせず生活できる
・エレベータの待ち時間が少なく、親子共にストレスを感じることなく外出できる
・比較的容易にベビーカーを持って移動出来る
・災害時にも迅速に避難しやすい
・高層階と比較して価格が低く、より多くの資産を教育費に費やすことが出来る
共働き夫婦世帯
共働き夫婦世帯には「中層階」から「高層階」がおすすめです。
主な理由は下記の通りです。
・家を空けている時間が長くても、防犯面で安心できる
・比較的静かな環境が確保でき、自宅でリラックス出来たり、リモートワークがしやすい
・眺望が良いマンションの場合、2人で一緒に景色を楽しむ時間を作れる
家族構成の変化がある世帯
家族構成の変化がある世帯には「中層階以上」がおすすめです。
理由は、将来売却や賃貸に出す際に有利になりやすく、資産価値が安定しているためです。
近い将来、子供が生まれる可能性がある方や、高齢者の親と同居を視野に入れている方は
目の前の居住性だけではなく、将来的に売却することや賃貸として貸し出すことも視野に入れて、
中層階以上を選ぶのをおすすめしています。
終の住処検討世帯
終の住処検討世帯には「低層階」から「中層階」がおすすめです。
理由は、足腰が弱っても生活しやすい環境を確保するためです。
ちょっとした段差が辛く感じたり、長い距離を歩けなくなることを見越して、
移動の負担が少ない低層階や、中層階を選べば老後でも安心と言えるでしょう。
資産性重視世帯
資産性重視世帯には「高層階」がおすすめです。
メリット・デメリットでもご紹介しましたが、高層階であるほど眺望や住環境が良い傾向にあり、
需要が高く資産価値を維持できる可能性が高いためです。
資産目的で再販売することを想定して購入される方は、高層階(できれば最上階)が良いでしょう。
ただし、購入分価格は高くなるため資金計画をしっかり立てる必要があります。
最後に
マンションの最適な階数は、ライフスタイルや将来の計画によって異なります。
今回解説したそれぞれの階数の特徴やリスクを理解した上で、価格、眺望、静けさ、安全性など、様々な要素を比較検討し、
ご自身にとって最も快適な住まいを選べるようにすることが大切です。
そして後悔のないマンション選びのためには、複数の物件を見学し、専門家の話を聞くことも重要です。
是非、信頼できる不動産のプロを見つけて、疑問や不安を相談してみてください。
目黒を中心に、都心城南(品川・目黒・世田谷・大田・港etc)の不動産については、武蔵小山最大級の不動産会社ウィローズにお任せ下さい。お客様のご要望に合った物件をご提案させていただきますので、お気軽にご相談ください。
まとめ
記事監修者
朝倉 大樹(宅地建物取引士)
株式会社ウィローズ 代表取締役
2000年不動産ベンチャー企業入社、28歳で最年少営業部長、29歳で最年少役員に抜擢。上場準備にも携わるが、リーマンショックによる倒産危機を経験するなど激動の20代を送る。
2012年株式会社ウィローズを創業。「お客様の利益を第一に」を理念に、売上高30億円を超えるグループ企業に成長。
不動産業界とお客様との情報の非対称性を解消するべくYouTube「不動産ポリス」を配信中。