# 不動産購入
2021.05.252021.05.25

マンション購入の落とし穴 「騒音問題」編

はじめに

不動産購入時の落とし穴にはまらないように、買ってから後悔しないように、チェックするポイントをパトロールする落とし穴シリーズ!今回は騒音問題です。家を購入するときは周辺の環境を十分に確認して、生活するうえでの音の問題はないだろうと思って物件選択をしても、いざ住んでみると意外な騒音に出くわすことがあります。音の問題は簡単には解消できないことも多く、生活クオリティに大きく影響しますので、事前に回避できるものは回避しておきたいですよね。今回はできる限り騒音リスクを回避するためのチェックポイントとコツをお届けしていきます。

本編

見落としがちな環境騒音

この騒音問題ですが、これ実は僕ちょっと落とし穴に落ちているんです…。僕の家は大通り沿いでもないですし、近くに消防署も病院もありません。もちろん、そういう分かりやすいものはプロですから避けているんですけれども、家の前の通りが抜け道ぽくなってまして、救急車が通るんです、夜中に! 僕は特に気にしないんですが、妻は一度起きてしまうとなかなか寝付けないタイプなので、結構、実害を被っています。皆さんエアコンって使いますか?最近のサッシはとても性能が良いので、窓を閉めてしまえばかなり軽減されるんですが、夏場でもなるべくエアコンつけたくないので窓を開けてる方っていますよね?そういう方だともっと騒音被害は甚大になります。

また人の話し声って意外と夜聞こえるんですよ。いわゆる「駅近」とか「目の前コンビニ」というのは、一般的にプラスポイントになります。でも音の観点からすると、話し声が聞こえてくるので、マイナスポイントにもなりえます。僕の家は、これまた目の前コンビニなんですが、最近夜たまにお酒飲んで話している人いるんですよ。地味にダメージ受けます。ですので、まずは「周辺環境音」については、よくよくチェックしておきましょう。

物件見学は平日・週末の2回がおすすめ

チェックポイント二つ目は「平日の騒音」です。まず学校や幼稚園などです。これは夜は静かですけれども、今だとテレワークで昼間家で仕事する方にとっては音が気になるかもしれません。宗教施設も施設によっては太鼓の音とか、念仏を唱える儀式があるものなど、気になる方はチェックですし、あとは工場、特に削る系の工場は音がかなりします。
これらのポイントで共通することは、平日に確認しなければ分からないっていうことです。お客様が現地見に行かれるのは、だいたいお休みの土日が多いですよね。工場も学校もやっていなんです。だからご案内の時に静かでも、いざ、購入となったら平日にも確認したほうが安心です。

マンションの騒音問題は売主に直接確認

マンションの場合は「上下階の音」もチェックポイントです。これまでのポイントより切実かもしれません。上の階のお子様の走り回る音とか、ペット可の物件だと隣のワンちゃんの鳴き声とか。気にならない方はいいのですが、気になる方はマンションの所有者にヒアリングをすることで、ある程度回避できます。上の階の方から音聞こえますか、お隣はどうですか?と聞いて下さい。「そんなこと聞いていいのかしら?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、全く問題ありません。そういうことを聞くということは売主さんは「この方は本気で検討して頂いている」と思います。プラスにはなってもマイナスになることはないと思います。

新築マンションは実はリスク高し!

マンションの音問題で一番落とし穴にはまりやすいのは実は「新築マンション」です。え?新築マンションの方が防音性能高いですよね?何故、新築の方が音問題怖いの?と言いますと、ずばり「誰が入ってくるか分からないから」です。めちゃめちゃうるさい人が、上や隣になるという可能性ありますよね。新築はギャンブル的要素が高いです。でも中古の場合は今住んでいる売主様に聞くことで、少なくとも現状は把握できます。将来にわたって保証されるわけではないですけれども、現状を確認できるだけでも音問題の落とし穴に落ちる可能性は抑えられると思います。
そういった意味でも、個人的にはマンションはやっぱり中古!オススメです!

まとめ

Point. 1

抜け道、駅近、目の前コンビニ!周辺環境に注意。

Point. 2

テレワークされる方は、平日の音環境も忘れずにチェック!

Point. 3

マンションの音トラブルは売主確認!

だれが住むか分からない新築マンションはリスクあり!

Point. 4

記事監修者

朝倉 大樹(宅地建物取引士)
株式会社ウィローズ 代表取締役

2000年不動産ベンチャー企業入社、28歳で最年少営業部長、29歳で最年少役員に抜擢。上場準備にも携わるが、リーマンショックによる倒産危機を経験するなど激動の20代を送る。
2012年株式会社ウィローズを創業。「お客様の利益を第一に」を理念に、売上高30億円を超えるグループ企業に成長。
不動産業界とお客様との情報の非対称性を解消するべくYouTube「不動産ポリス」を配信中。

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