夏じゃなくたって!武蔵小山で絶品冷やし中華に出会える『中華料理 とき』
2022.12.01

カテゴリ
・グルメ, 中華料理「冷やし中華はじめました」
夏の始まりを予感させ、なんだかワクワクするこのフレーズは、日本人なら誰もが聞いたことがあるでしょう。
そんな“夏の定番・冷やし中華”のイメージを真っ向からくつがえす町中華が、ここ武蔵小山にはあります。
お店の名前は「中華料理 とき」。
こちらの冷やし中華は、人気のあまり季節を問わない定番メニューになったそうな。
時は11月。
肌寒くなってまいりましたが、季節外れの冷やし中華をご紹介します。
一見さんもいらっしゃい!アットホームな老舗店
武蔵小山の商店街を歩くこと7分。
出口が見えてきたあたりで右に曲がり、路地裏に入るとすぐに現れます。

中華料理屋さんらしい、朱色が特徴的な店構えです。
ピンクを基調とした店内には、カウンター席が5席と4人掛けのテーブル席が2卓。

明るく清潔感がありますが、なんと創業56年にもなる老舗店。
先代は銀座の名門中華料理店で修行を積み、この場所にお店を開きました。
現在は2代目の店主さんが後を継ぎ、息子さんと息子さんのご友人と三人で切り盛りしています。
昔から地域に根ざしてきただけあり、常連さんの笑い声が響きわたるアットホームな空間。
店員さんが、お客さんの赤ちゃんをあやす光景も見られます。
「え、なんだか一見客は入りづらそう…!」と思った方は、ご安心を。
私は武蔵小山歴二年目の若造ですが、実はすでに常連認定を受けています(笑)
どんなお客さんもあたたかく迎えてくれるので、すぐに溶け込めますよ。
定食からおつまみまで、なんでもござれの町中華
メニューを開くと、定番の中華料理がずらり。


一品料理・点心・麺類・ごはん類など選び放題です。
おつまみやお酒も豊富に揃っているので、ちょい呑みにも持ってこいです!
日替わり定食は、おしんこ・お味噌汁・小付け・漬物がついてきて、税込880円。リーズナブルで満足感のある食事がいただけます。
日替わりの内容はInstagramでお知らせしてくれるので、気になる方はチェックしてみてください。
さて、今回の目的である「冷やし中華」のメニューはというと…

「五目」「えび」「かに」の三種類に加えて、ぜいたくな「全部のせ」まで!
魅力的な顔ぶれに目移りしてしまいますが、個人的にイチオシの「えび冷やし中華」を注文。
冷やし中華のトッピングとしては珍しい、エビの唐揚げが絶品なんです。
ちなみに、ゴマだれに変更もできます。ゴマ好きな方はぜひ。
店員さんと常連さんの会話に耳をそば立てながら待っていると、なにやら気になる情報が。
箸袋をひっくり返してみると…

えーーーーっ!
足繁く通っていたのに、まったく気がつきませんでした…
たしかに、冷やし中華がプリントされたTシャツが額縁にいれられて飾ってあります。

手に入れたツワモノさんが既に一名いらっしゃるそう。うらやましい〜!
冷やし中華とご対面。お味はいかに…?
よし、あのTシャツを絶対にゲットしよう…!
メラメラと野望を燃やしながら待つこと5分。
えび冷やし中華のお目見えです。

錦糸卵、きゅうり、チャーシュー、カニカマ、紅生姜、「これぞ冷やし中華!」な具材がてんこ盛り。
それぞれ住み分けはされておらず、一緒くたになって積み上がります。
王道のルックスと一線を画すのは、今回の主役であるエビの唐揚げ×8。ひとつひとつが大ぶりで、お皿を取り囲むさまはお花のよう。
“ワイルドだけどキュート”、そんなギャップあるビジュアルにときめきながらいただきます!
具材の山をかき分け、まずは麺をひとすすり。
ちゅるんっと吸い込むと、口の中で心地いいコシを発揮します。
細いちぢれ麺はタレとよく絡みあい、すするごとにまろやかな甘さが広がります。
冷やし中華といえばお酢の主張が強いイメージですが、こちらの冷やし中華は酸味がひかえめ。日本人の舌になじむ、優しい味わいに仕上げられています。
酸っぱいのがお好みの方は、卓上にあるお酢でカスタマイズが可能です。
そして、お目当てのエビ。
サクッと衣をかじると、中からプリプリのエビが登場。はじけるような食感と同時に、エビの旨みがジュワ〜っと染み出します…!
大ぶりでジューシーな揚げ物も、冷やし中華と一緒ならまったく重たくなりません。食べごたえは抜群で、ヒョイヒョイと口に運んでしまいます。
そのまま食べるのはもちろん、タレにつけてもまたおいしい。瞬間冷却されたクタクタの衣と、熱々のエビのコンビネーションがたまりません。
盛りだくさんの具材は、麺がおのずと絡めとってくれるので、まんべんなく食べ進めることができます。
豊かな食感が急速にのどを駆け抜け、あっという間に完食。
終始夢中になり、軽やかにすすれる一皿でした。
思いもよらず、お店の顔になった「えび中」

店主いわく、「お店の看板メニューはラーメンのつもりだった」そう。
しかし、数々のお客さんから「ときと言えばえび中(注:えび冷やし中華の略称)だよね!」という声をいただき、ギャップに驚いたらしいです(笑)
ラーメンもぜひ食べてみたいです!
と言いつつ、私はやっぱりこれからも冷やし中華を頼んでしまいそう。
作り手もびっくりの人気を博し、「期間限定」の文言が打ち消された冷やし中華。
みなさんも、一度ひとすすりしてみてはいかがでしょうか。
中華料理 とき
住所:東京都品川区荏原3-6-8 家富ビル
アクセス:東急目黒線「武蔵小山駅」から徒歩7分
TEL:03-3783-7957
営業時間:11:00-15:00
17:00-21:00
※現在は昼のみ営業
定休日:火曜日 水曜日
Instagram:@toki_musashikoyama
カテゴリ
・グルメ, 中華料理