武蔵小山で58年続く喫茶店!親子で営む「喫茶スール」
2025.08.25

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・カフェ, グルメ東急目黒線「武蔵小山駅」から徒歩3分ほど。駅前のにぎやかなパルム商店街を歩き、少し進んだところで左手の細い路地に入ると、昔ながらの佇まいを見せる一軒の喫茶店が現れます。
店名は喫茶スール。品川区小山にあるこのお店は、住宅街と商店街の間の静かな場所にありながら、地元の人々に長年親しまれてきた存在です。
青い看板に、どこか懐かしさを感じる外観。近年増えているレトロ喫茶風の店舗とは異なり、年月を重ねてきたことがそのまま表情となってにじみ出ているような雰囲気があります。
少し色褪せた壁や、年季の入った扉が、この店の歩んできた歴史を語っているようでした。
店内もレトロな雰囲気

店内に足を踏み入れると、外の喧騒とは対照的な落ち着いた空気が流れていました。木目のテーブルとイス、壁には手書きのメニューや小さな装飾が施され、どこを見ても店主の手が入っていることが伝わってきます。
取材のお願いをしたところ、「うちはいいお客さんばかりだから」と、快く引き受けてくださいました。取材中も、他のお客さんに「今こういうことやってるのよ」とさりげなく説明してくださる姿が印象的で、自然体のまま気配りができる店主の人柄が、この店の雰囲気を作っているのだと感じました。
ランチのハンバーグセットを注文!

この日は、おすすめメニューのひとつである手ごねハンバーグをいただきました。注文してから丁寧に焼かれるハンバーグは、表面は香ばしく、中はふわふわの食感。
ナイフを入れると中から肉汁があふれ出し、思わず歓声が漏れそうになります。味付けはとてもやさしく、どこか懐かしいような、ほっとする味わいでした。
食後にはセットのコーヒーも。しっかりとした香りが立ちのぼるホットコーヒーは、ハンバーグの余韻をそっと締めくくってくれるような存在。食事をしながら、自然と時間がゆるやかに流れていく感覚に包まれます。
今回はいただかなかったのですが、鳥ソテーも人気メニューのひとつです。こちらも常連客からの支持が厚く、訪れるたびにどちらにしようか迷ってしまうほど。料理の味だけでなく、提供されるまでの丁寧な流れや気遣いのある接客も、この店の魅力を構成する大切な要素のように思いました。
今年で58年目の老舗!奥様と娘さんで切り盛りしています

現在の喫茶スールは、お母さまと娘さんのおふたりで切り盛りされています。
先代であるお母さまが創業したこの店は、なんと今年で58年目。正確な開業日は先代しか知らないとのことで、店ではその誕生日を開業記念日として大切にしているそうです。
こうしたエピソードからも、家族と共にこの店が歩んできた時間の積み重ねが伝わってきます。
娘さんは、以前はカメラマンとして活動していた方で、取材中も「撮るならこの角度がいいですよ」と撮影のアドバイスをしてくれました。プロとしての視点を持ちつつ、あくまで自然体で対応してくれるその姿に、柔らかな魅力を感じました。
取材の最中も、常連と見られるお客さんが何人も出入りしていましたが、店主も娘さんも決して過剰にならず、かといって冷たくもなく、心地よい距離感を保ちながら接している様子が印象的でした。相手に寄り添う姿勢が自然で、まさに「この町に暮らす人の憩いの場」といった空気を感じさせてくれます。

店の中には、手作りのメニュー表やちょっとした装飾があちこちに貼られていて、訪れるたびに小さな発見があるのも楽しみのひとつ。何十年も同じ場所で営まれながら、少しずつ、けれど確実に変化し続けていることが感じられる空間でした。
喫茶スールは、華やかさを売りにするカフェとは異なり、訪れる人にそっと寄り添いながら、日常の延長として存在するような店です。ひとりで訪れても、気取らずにくつろげる場所を作りあげています。
武蔵小山を訪れる機会があれば、少し商店街から足をのばして、この一軒の喫茶店を訪れてみてはいかがでしょうか。
喫茶スール
住所:東京都品川区小山3-21-10 ARK21
アクセス:東急目黒線「武蔵小山駅」徒歩約3分
TEL:03-5751-3993
営業時間:11:00~20:00
定休日:水曜日
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