はじめに
不動産購入は、売買契約を締結して終わりではありません。
実際に物件の引き渡しを受け、引っ越しを完了するまでには、さまざまな手続きや準備が必要です。
場合によっては仕事を休む必要が生じることもあるため、事前の段取りが非常に重要となります。
担当者が適切に段取りしてくれる場合は問題ありませんが、そうでない場合には、思わぬ落とし穴に直面する可能性もあります。
本記事では、売買契約後に行う「住宅ローン審査」から「引っ越し」までの流れや注意点を解説していきます。
本編
マンション購入における全体の流れ
マンション購入の流れは、大きく分けて以下の段階で進みます。
1. 情報収集・物件探し・内見
2. 購入申込み(買付証明書の提出)
3. 売買契約
4. 住宅ローン事前審査・本審査
5. 金銭消費貸借契約(金消契約)
6. 決済・引き渡し
7. 引っ越し・入居
情報収集・物件探し・内見
マンション購入の流れは、情報収集から物件を探し、内見することから始まります。
希望エリアや価格帯、条件を整理し、物件情報を比較検討したうえで、実際に内見し、立地や室内状況、周辺環境を確認します。
購入申込み(買付証明書の提出)
マンション購入の流れにおいて、購入の意思を正式に示す段階が「購入申込み」です。
購入申込みは、買付証明書を提出することで行われ、物件を購入したい条件を売主側へ伝える役割を持ちます。買付証明書には、購入希望価格や引き渡し希望時期、契約条件などが記載されます。
これにより、売主は購入条件を把握し、売買契約へ進むかどうかを判断します。
購入申込みは売買契約とは異なり、法的な拘束力はありませんが、マンション購入の流れの中では重要な意思表示となります。
そのため、提出前に条件内容を十分に確認し、納得したうえで進めることが大切です。
売買契約(重要事項説明・手付金の支払い)
マンション購入の流れにおいて、売買条件を正式に確定させる重要な段階が「売買契約」です。
売買契約に先立ち、不動産会社の宅地建物取引士から重要事項説明が行われ、物件の権利関係や法的制限、契約条件などについて説明を受けます。重要事項説明の内容に問題がなければ、売買契約書への署名・押印を行い、契約が成立します。
この際、一般的には手付金を支払います。手付金は売買契約の成立を示すもので、契約条件に基づいて取り扱いが定められています。
売買契約は、マンション購入の流れの中でも後戻りが難しい重要な手続きです。
契約内容や説明事項を十分に理解したうえで、慎重に進めることが大切です。
(参考)知らないと損をする!【不動産購入の流れ】徹底解説(申込~契約編)
住宅ローン事前審査・本審査
マンション購入の流れにおいて、資金計画の可否を左右する重要な工程が「住宅ローンの事前審査・本審査」です。事前審査では、年収や勤務状況、借入状況などをもとに、希望する借入額が可能かどうかを金融機関が判断します。売買契約後は、住宅ローンの本審査へ進みます。
本審査では、事前審査の内容に加えて、物件の担保評価や提出書類の確認が行われ、最終的な融資条件が確定します。住宅ローン審査は、マンション購入の流れの中でも時間を要する手続きの一つです。
契約から決済までの期間が限られているケースも多いため、必要書類の準備や金融機関とのやり取りは、早めに進めることが重要です。
金銭消費貸借契約(金消契約)
住宅ローンの内容が決まったら、金融機関と金銭消費貸借契約(金消契約)を結びます。
借入額や返済方法、返済期間などは、金消契約前に確定させておく必要があります。
決済・引き渡し
決済では、残代金の支払い、登記名義の移転、鍵を引き渡します。決済は平日の昼間に実施されることが一般的で、マンション購入の流れの中でも重要な手続きとなります。
引っ越し・入居
決済後に引っ越し、新生活が始まります。
引っ越し後には、設備の動作確認など、期限内に対応すべき事項があるため注意が必要です。
マンション購入の流れを理解する前に知っておきたい基本知識
新築マンションと中古マンションで異なる購入の流れ
マンション購入の流れは、新築マンションと中古マンションで一部異なります。
新築マンションの場合、完成前に売買契約を行うケースが多く、契約から引き渡しまでの期間が長くなる傾向があります。
一方、中古マンションは物件がすでに完成しているため、売買契約後は住宅ローン審査や決済へと比較的短期間で進みます。
このように、物件の種類によってスケジュール感や準備すべき内容が異なるため、マンション購入の流れを把握する際は、新築か中古かを前提に考えることが重要です。
マンション購入にかかる期間の目安と全体スケジュール
マンション購入にかかる期間は、物件の状況や契約条件によって異なります。
情報収集や内見から購入申込み、売買契約までは数週間から数か月程度かかるのが一般的です。
売買契約後は、住宅ローン審査や金消契約、決済・引き渡しへと進みますが、この期間は1か月前後となるケースも多く、短期間で手続きを進める必要があります。
マンション購入をスムーズに進めるためには、全体スケジュールの目安を理解し、早めに準備を進めることが大切です。
マンション購入の流れをスムーズに進める段取りと注意点
全体の流れを最初に把握する
マンション購入の流れは、契約後、「住宅ローン審査」「金消契約」「決済・引き渡し」「引っ越し」という順序で進みます。
この住宅ローン審査から引っ越しまでの全体の流れの中で注意点を把握しておくことが重要です。
新築戸建てや新築マンションを完成前に契約した場合は、建物が完成しなければ引き渡しができないため、引っ越しまでに時間の余裕があります。新築マンションでは引き渡しが1年後になるケースや、新築戸建てでも3か月程度先になることがあります。
一方、すでに完成している新築物件や中古マンションの場合は、買主の資金準備が整い次第、すぐに決済へ進みます。そのため、売買契約後から決済までが約1か月しかないケースも少なくありません。
マンション購入の流れで注意すべき売買契約・金消・決済のスケジュール
マンション購入の流れにおいて特に注意が必要なのが、「金消」と「決済」は原則として平日の昼間にしか行えない点です。
銀行が営業していなければ振り込みができず、法務局が閉まっていると登記手続きができません。
そのため、金消と決済で平日に2日間、仕事を休む必要が生じるケースもあります。
この点を事前に把握していないと、後から負担に感じて後悔することにもなりかねません。
契約前に押さえておくべきポイントです。
マンション購入の流れを踏まえた事前調整と担当者の重要性
近年では、銀行との契約が郵送対応や土日対応可能な金融機関も増えていますが、金消や決済が平日対応のみの金融機関がまだ大半を占めています。
そのため、あらかじめスケジュールを確保しておく必要があります。
もし1か月の間に平日2日間の休みを取ることが難しい場合は、購入申込の段階で、契約から決済までの期間を1か月半や2か月に延ばしてもらえるよう交渉しておくことが大切です。
不動産会社の担当者の中には、契約が成立することだけを重視し、決済までの段取りを十分に考慮しないケースもあります。契約後の流れまでを購入者目線で考え、調整してくれる担当者であれば、安心して任せられる存在といえるでしょう。
マンション購入の流れにおける売買契約の重要ポイント
重要事項説明で必ず確認すべきポイント
売買契約前に行われる重要事項説明は、契約内容を正しく理解するための重要な工程です。
重要事項説明では、物件の権利関係や法的制限、管理状況、契約条件など、購入判断に直結する内容が説明されます。説明内容は後から変更できない事項も多いため、事前に重要事項説明書を受け取り、内容を十分に確認しておくことが大切です。
不明点や疑問点がある場合は、売買契約を締結する前に確認しておく必要があります。
売買契約時に支払う手付金と注意点
売買契約を締結する際には、一般的に手付金を支払います。
手付金は、売買契約が成立したことを示すもので、契約条件に基づいて取り扱いが定められています。
手付金の金額や支払い時期、契約解除時の扱いについては、売買契約書に明記されます。
後からトラブルにならないよう、契約前に内容を十分に確認し、納得したうえで支払うことが重要です。
契約解除・違約金が発生するケース
売買契約後に契約解除が発生する可能性もあります。
契約解除の条件や違約金の有無については、売買契約書に定められており、解除の理由やタイミングによって取り扱いが異なります。
特に契約解除が認められるケースと違約金が発生するケースの違いは、事前に把握しておく必要があります。売買契約を締結する前に、解除条件や違約金の内容を確認しておくことが重要なポイントです。
マンション購入の流れにおける住宅ローン審査
住宅ローン事前審査と本審査の違い
住宅ローン審査には「事前審査」と「本審査」の2段階があります。
事前審査は、年収や勤務状況、既存の借入状況などをもとに、希望する借入額が可能かどうかを金融機関が判断する簡易的な審査です。
一方、本審査は売買契約後に行われ、事前審査の内容に加えて、物件の担保評価や提出書類の確認が行われます。本審査を通過することで、融資の可否や最終的な借入条件が確定します。
マンション購入の流れでは、本審査に通過しなければ決済へ進むことができません。
そのため、事前審査の段階から条件を正確に申告し、スムーズに本審査へ進めるよう準備しておくことが重要といえるでしょう。
複数の銀行に同時申込みして審査を進める
契約後のマンション購入の流れにおいて、最初の重要なステップが「住宅ローンの申込み」です。
住宅ローンの申込みは、複数の金融機関に同時に申し込める点が特徴です。
住宅ローン審査では、承認を複数取得でき、その中から最も条件の良い金融機関を選んで契約します。
あらかじめ選択肢を持っておくことが、後悔しない判断につながるといえるでしょう。
条件比較のために複数申込みが重要な理由
住宅ローンは、返済期間が長期にわたる重要な契約です。
書類作成の手間はかかりますが、将来にわたって返済していく金融機関がこの段階で決まります。
マンション購入の流れをスムーズに進めるためにも、手間を惜しまず、2行または3行といった複数の金融機関に住宅ローン審査を申し込むことが大切といえるでしょう。
マンション購入の流れにおける金銭消費貸借契約
借入額と資金計画は事前に確定させる
次のステップは、銀行との契約である「金銭消費貸借契約」です。不動産業界では「金消」または「金消契約」と呼ばれます。金消契約当日は、手続きに2時間程度かかる場合もありますが、内容自体は特別に注意すべき点は多くありません。
ただし、金消契約を結ぶ前に、必ず決めておくべき重要なポイントがあります。
住宅ローンの借入額は、物件価格だけでなく、仲介手数料や登記費用などの諸費用も考慮して決定する必要があります。
さらに、カーテンや照明器具、家具、家電など、入居に伴う支出も発生します。そのため、手元資金とのバランスを踏まえたうえで、無理のない借入額を事前に決めておくことが重要といえるでしょう。
返済条件(金利タイプ・返済期間)は金消前に確定する
返済方法についても、金消契約前に確定させておく必要があります。
元金均等返済か元利均等返済か、借入期間を何年にするのか、ボーナス払いを利用するかどうかといった条件は、金消契約当日に変更することはできません。
また、事前に相談した場合でも、借入期間を短縮するなど内容によっては再審査が必要になるケースもあります。そのため、金消契約までの間は、不動産会社の担当者とこまめに連絡を取りながら進めることが大切です。
マンション購入の流れにおける決済
決済とは何を行う手続きか
マンション購入の流れにおける「決済」とは、買主が残代金を支払い、登記名義を移転し、鍵を引き渡す一連の手続きを指します。決済は、平日の午前9時から10時頃に行われるケースが多く見られます。
これは、万が一、印鑑証明書や通帳などの持参物を忘れた場合でも、取りに行く時間を確保できるよう、朝の時間帯に設定されるためです。
決済にかかる時間と当日の流れ
決済にかかる時間は、早ければ1時間程度で終わる場合もあれば、状況によってはそれ以上かかることもあります。実際の手続き自体は、書類確認と振り込みが中心で、30分程度で完了します。
その後は、買主が送金してから売主側に着金するまでの待ち時間が発生し、この時間が長くなることがあります。
避けるべき決済日とスケジュール上の注意点
送金が集中する日は、着金までに時間がかかる傾向があります。
そのため、決済日として避けた方がよいのは、「月末」「25日」「五十日」「金曜日の午後」です。
特に「3月31日」は送金が集中しやすく、振り込みから着金までに2時間程度かかる場合もあるため、可能な限り避けることが望ましいといえるでしょう。
マンション購入の流れにおける引っ越し
引っ越しで注意すべきポイント
マンション購入の流れにおける引っ越しでは、日程調整と事前準備が重要となります。
引っ越し日は、決済・引き渡しが完了した後でなければ設定できないため、決済日が確定してから引っ越し業者を手配する必要があります。
また、マンションによっては、引っ越しに関するルールが定められている場合があります。
エレベーターの使用時間や養生の有無、引っ越し可能な曜日・時間帯などについては、事前に管理会社や不動産会社へ確認しておくことが大切です。
引っ越し当日は、鍵の受け取り後でなければ入室できないため、決済と引っ越しを同日に行う場合は、時間に余裕を持ったスケジュールを組む必要があります。
マンション購入の流れをスムーズに進めるためにも、引っ越しは決済後の流れを踏まえて計画的に準備することが重要といえるでしょう。
決済・引き渡し後すぐに設備確認する
マンション購入の流れの最後が引っ越しです。
ここで特に注意すべき点は、決済が完了した後、7日以内にすべての設備を実際に使用して確認することです。
決済後にリフォームする場合や、タイミングの都合で7日以内に引っ越しをしないケースもありますが、設備の動作確認は必ず期限内に行う必要があります。
給湯器からお湯が出ない、ガスコンロが点火しない、シャワーやトイレの調子が悪いといった設備の不具合は、決済から7日以内に発見された場合に限り、売主が対応します。
ただし、事前に故障していると説明を受けていた設備については対象外となります。
一方、正常と説明されていた設備に不具合が見つかった場合は、修理を依頼することが可能です。
季節性設備(エアコン・給湯器など)も確認する
特に注意が必要なのが、床暖房やエアコンなどの季節性設備です。
たとえ真夏に決済した場合であっても、床暖房は7日以内に必ず作動させて確認する必要があります。
この確認を期限内に行うかどうかによって、売主負担で修理してもらえるか、自己負担になるかが決まるため、決済後は速やかに全設備を確認することが重要といえるでしょう。
マンション購入の流れにおける必要書類の準備タイミング
物件探し〜売買契約時に必要な書類
物件探しから売買契約までの段階では、本人確認書類や印鑑証明書など、契約手続きに必要な基本的な書類が求められます。購入申込みや売買契約をスムーズに進めるためにも、これらの書類は早めに準備しておくことが大切です。
特に、売買契約時には書類の不備があると手続きが進まない場合があるため、事前に必要書類を確認し、漏れなく揃えておくことが重要となります。
住宅ローン審査・金消契約で必要な書類
住宅ローン審査や金消契約の段階に進むと、収入証明書類や住民票など、追加の書類提出が求められます。これらの書類は金融機関ごとに提出内容や形式が異なる場合があります。
また、提出期限が設けられていることも多いため、金融機関や不動産会社の指示に従い、速やかに準備・提出することが必要です。
必要書類の準備が遅れると、全体スケジュールに影響が出る可能性があります。
決済・引き渡し時に必要な書類
決済・引き渡しの段階では、登記手続きに関わる書類などが必要となります。マンション購入の流れの最終段階であるため、書類の有効期限や記載内容に誤りがないかを事前に確認しておくことが重要です。
特に、印鑑証明書や住民票などは有効期限が定められている場合があり、取得時期を誤ると再取得が必要になることもあります。
決済を円滑に進めるためにも、直前になって慌てないよう準備しておくことが大切です。
マンション購入の流れでよくある失敗例と注意点
スケジュールを把握せずに進めてしまう
マンション購入の流れでは、売買契約後から決済までの期間が短いケースも多く、事前にスケジュールを把握していないと手続きが滞る原因となります。
住宅ローン審査や金消契約、決済は平日に行われることが一般的で、仕事の調整が必要になる場合もあります。全体の流れを理解せずに進めてしまうと、急な予定変更や準備不足により、負担が大きくなることがあります。
マンション購入をスムーズに進めるためには、あらかじめ全体スケジュールを把握しておくことが重要といえるでしょう。
資金計画が甘いまま契約してしまう
資金計画を十分に検討しないまま売買契約を結んでしまうと、後から負担を感じることがあります。
物件価格だけでなく、諸費用や引っ越し費用なども含めた総額を把握しておく必要があります。
借入額や返済条件は、住宅ローン契約前に確定させる必要があるため、契約後に見直すことは容易ではありません。事前に資金計画を整理したうえで契約に進むことが大切です。
担当者任せにして重要事項を見落とす
マンション購入の流れのなかでは、不動産会社や金融機関の担当者が手続きを主導する場面が多くあります。そのため、内容を十分に確認せず、担当者任せで進めてしまうと、重要事項を見落とす可能性があります。
特に、重要事項説明や契約内容、住宅ローン条件などは、購入者自身が理解しておくべきポイントです。疑問点をそのままにせず、自ら確認しながら進めることが、マンション購入での失敗を防ぐために重要となります。
まとめ
マンション購入の流れは事前の理解と段取りが成功のカギ
マンション購入の流れは、情報収集や内見から始まり、購入申込み・売買契約、住宅ローン審査、金消契約、決済・引き渡し、引っ越しへと進みます。
売買契約後は、住宅ローン手続きや銀行との契約、決済日の調整など、短期間で複数の重要な手続きがあります。特に、住宅ローン審査は時間に余裕がないケースも多く、複数の金融機関へ同時に申し込むなど、計画的な対応が欠かせません。
また、金消契約では借入額や返済条件を事前に確定させておくことが重要です。決済は平日の昼間に行われることが一般的で、日程によっては着金までに時間がかかる場合もあります。
さらに、決済後は引っ越し準備だけでなく、7日以内に設備の動作を確認するなど、期限付きで対応すべき事項もあります。
マンション購入の流れをスムーズに進めるためには、全体像を把握したうえで、各段階での注意点を理解し、段取りよく準備を進めましょう。
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