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マンション購入の落とし穴~近隣トラブル編
はじめに
不動産購入時の落とし穴にはまらないように、買ってから後悔しないように、チェックするポイントをパトロールする落とし穴シリーズ!今回のテーマは近隣トラブル編。賃貸でなく購入するとなると、簡単に引っ越しするわけにもいかないので、近くにどんな方が住んでいるかというのはとても重要です。さらに多くの人で共有するマンションは、上下階や両隣など壁や床を隔てて他人が住む環境だからこそ、気をつけないといけない部分もあります。そんなマンションならではのトラブルはどんなものが多いのか、事前に回避する方法はあるのか、購入前に知っておきたい注意点をお伝えします。
本編
マンションでよくある近隣トラブル
そもそもマンションは戸建てとは違って「区分所有建物」と言って、みんなで一つの建物を部屋ごとに区分、つまり分けて所有しあいましょうというものなので、つまり「共同住宅」なので、みんなで一緒にマンションを管理運営していきましょうという考え方があり、いろいろな人と意見をすり合わせていく必要が法的にあるんです。意外かもしれませんが、一戸建てよりも近隣トラブルは起こりやすいとポリスは個人的には感じています。
多いのはいわゆる音問題やペット関連の問題、バルコニーでのたばこ問題、廊下や玄関先に物を置く問題で、こういったことはマンションならではの問題として起こります。ちゃんと管理規約というルールがあるので、それに則った苦情であればまだいいのですが、音の問題は管理規約上も、「他の住人の迷惑にならないような音」とか「一般常識の範囲で」とか、そういう書かれ方をされているので、結構個人の主観が入ります。なので、音に過敏な方だったり、過干渉される方が出てくるケースはあって、そういう方から目をつけられると、とても生活しづらくなってしまうという落とし穴はがあります。最近ではテレワークの方も増えて、音やたばこ問題などが増えてきているという話も聞いたりします。
トラブルを回避する住戸の選び方
これを防ぐポイントとしては、二重床などの遮音性の高いマンションを選ぶ、お子様がいる方は1階や下階に住戸が無い部屋を選ぶ、ペットを飼われる方は角住戸やエレベーターに近い住戸を選ぶ、このような配慮をされた方がいいかもしれません。またクレーマー気質の方がいないかを売主様にダイレクトに聞いてみることも大事だと思いますし、内見時にはついお部屋のことに目がいきがちですが、共用部やマンションの周りをひとまわりしてみたり、管理人さんに話を聞いてみたり、掲示板の注意書きにも注目してみるといいと思います。
マンションカーストって実際にあるの?
もう一つ、マンションの近隣トラブルというと、マンション内格差という話を聞いたりすると思います。少し前はドラマにもなりましたね。実際マンションって色々な方が住まわれています。販売側にはいろいろなお客様をターゲットにした方が売れやすいという考え方があって、例えば、50室全てファミリータイプにすると、50ファミリー買う方を探さなければいけませんが、50室のうち10室は1Kでシングル、10室は1LDKでカップル、30室はファミリータイプでファミリー、とした方が販売する際の間口が広がるので売れやすいよね。という考え方です。
あなたは耐えられる?マンション内格差
最近のタワーマンションですと、低層階には40㎡位のお部屋があるけど、高層階には150㎡のペントハウスがあったりする。普段エレベータなどではすれ違ったりしますから、その時に、身に付けている服装だとか、生活スタイルだとかで、気後れしたり、格差を感じて、自尊心を傷つけられるということはあるのだと思います。
夏の暑い中、朝出勤しようと1人でエレベーターを待っていたら、明らかに今から海外旅行に行くだろう!というファミリーと同じエレベーターになったりするんです。それが子供の同級生の家族だったり。笑顔で「旅行ですか?いいですね(汗)」とか言ってね(涙)。あと、エレベーターの階数のボタンを押す時にも、マンション内ヒエラルキーのようなものを感じるのは僕も実体験であります…。頑張って進学校に進んんだけどついていくのが必死なのと、学校のランクは下げて入学したけれども、学内ではトップクラスにいるのか。どちらが幸せなのかというのと近い感じはあると思います。
どうでもいい話のようでもあるのですが、長く生活するとボディブローのように効いてくるマンション内格差問題、そういうことを気になされる方は、精神衛生上のためにも、マンションに住んでいる人の雰囲気も確認しつつ、購入されることをお勧めいたします!
まとめ
今の居住者の状況については、売主にヒアリングすること!
内見時には共用部やマンションの周り、掲示板もチェック。
マンション内格差については、あなたがどう考えるか次第。
記事監修者
朝倉 大樹(宅地建物取引士)
株式会社ウィローズ 代表取締役
2000年不動産ベンチャー企業入社、28歳で最年少営業部長、29歳で最年少役員に抜擢。上場準備にも携わるが、リーマンショックによる倒産危機を経験するなど激動の20代を送る。
2012年株式会社ウィローズを創業。「お客様の利益を第一に」を理念に、売上高30億円を超えるグループ企業に成長。
不動産業界とお客様との情報の非対称性を解消するべくYouTube「不動産ポリス」を配信中。
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