# 不動産購入
2021.10.132021.10.13

不動産業者が隠したがるポイント4点! 告知義務無し

はじめに

不動産を売買する時に、宅建業法という法律で、不動産業者が必ず伝えなければならない重要事項は決まっているんですが、今回の動画では宅建業法上伝える義務はないので、普通の不動産業者は知っているけど伝えていない事、隠してても罰せられないんですが、お客様が家を買うときには必ずチェックしなければならないポイントを大公開してまいりたいと思います。

本編

売却理由

一つ目は売却理由です。売主さんがどういう理由でこの不動産を売却しているのか、それは不動産業者さんは知っていても買主に伝える義務はありません。

隠すケースとして多いのがあまり幸せなケースではない場合、例えば離婚されるとか、ローンが払えないからとか、誰かがなくなってしまって生活スタイルが変わったからとか、ですね。こういう理由の場合に素直に伝えると、お客様によっては敬遠される場合があるから不動産業者の心理としては隠したいんですね。売主さんの売却理由が離婚されるからだった場合、これから結婚しようとするカップルさんにつ伝えると、ちょっと縁起が悪いから、、、と敬遠される可能性がありますよね。だから、お住み替えですかね。とか、資産売却ですね。とかそういった、まぁある意味適当な理由でごまかすケースはあります。

また、最近多いのは、今売ると高く売れて儲かるから。と言う理由で売却される方、結構多いんですね。買った時よりも高く売れて、利益確定できるので、特に売却しなければならない理由はないんだけれども、儲かるから売る。と言う場合も、そのまま理由を伝える事はしないです。これも伝えなくても義務違反ではないんですね。

購入時の金額

続いて不動産業者が隠したがるポイント2点目は、売主が買った時の金額です。これも知っていても伝える義務ないんですね。

例えば、5000万円で売りに出ている物件を、買主様が気に入ったとして、売主さんが5年前に3500万円、1500万円も安い金額で買っていたと知ると、なんだか高く買わされたみたいな形になるので、買いたくなくなる心理が働きますよね。なので、不動産会社さんは売主が幾らで買ったのか、聞かれても基本的には言いません。「教えてもらえないんですよね~」とか「多分今よりも少し安かったとは思いますけどね~」とその程度でしょう。

これはですね、例えば、株を買うときに、その株が買ってから上がるのか、下がるのかだけが興味対象じゃないですか、その株が5年前は倍くらいしていたと聞いても、意味のない事ですよね。不動産も本来は、買った物件が過去どうだったかは聞いても意味のない事、今後上がりそうなのか下がりそうなのかそれだけが買主に経済的に影響を与えるポイントであるはずなのに、どうしても聞きたくなっちゃうんですね。気持ち分かります.

他のお客様の検討状況

続いて不動産業者が隠したがるポイントの3つ目が、他のお客様の検討状況です。気に入った物件と出会った時に、他のお客様がどのくらいこの物件を見に来ているのか、具体的に検討している方はいるのか、気になりますよね。他の人に取られたくないですから。なので、よく聞かれます。

他に検討しているお客様いるんですかね?と。

これも本当の事を教えてもらえないですよね。誰も検討していないですよ。と言う人もいるのかな?
大体の不動産屋さんが誰も検討している人がいなさそうでも、何組か検討されている方がいまして、今ローンの審査中みたいですー。とか、本人はもう買いたいと言っている人がいるらしいんですけど、親御さんからのゴーサインが出なくて結論がまだ出せていないみたいです。だから今ならお客様押さえられますよ。とか言うんですね。
これも本当の事を言わなくても罰せられません。けど、不動産業者さんも悪意ではぐらかしたりしている訳ではなくて、演出をしている方が多いと思います。

例えば、気になる異性がいる時もそうじゃないですか、恋愛の駆け引きではないですけど、やはり引き合いがあるっていう事をお伝えした方が気持ちよく前向きな決断が出来るだろうと思って不動産業者さんは言っているんだと思います。せっかく気に入った物件が見つかったのに、誰も引き合いが無いですって言われると、少し気持ちが冷めてしまいますよね。

販売開始時期

不動産業者が隠したがるポイントの4つ目が販売開始してからの時期です。
これもだいたいの不動産業者さんが出たばかりみたいですね。と言います。それが無理のある場合は、販売し始めてからは少し時間が経っているみたいですけど、最近価格を下げたばかりみたいです。と言います。これも正確な事をお伝えしなくても罰せられないですね。知ってて答えなくても問題ありません。

販売開始して長らく売れていない物件を買うのって少し嫌じゃないですか。不動産のプロから言わせると逆にそこが価格交渉のねらい目だったりするんですけどね。やはり一般の方は新規物件、出たばっかりの物件の方が良い物件だ!と言う感覚があるので、販売してから結構時間が経っている物件だったとしても、不動産業者さんは正直に答えなくても問題ありませんので、隠されるケースはあります。

まとめ

これらの事を不動産業者さんに聞いて、買い意欲が下がってしまうような事、例えば、買った時の金額は今よりも1000万円安かったみたいです。とか、今は他のお客様は誰も検討していないみたいです。とかですね、情報をそのままストレートに伝えてくれる不動産業者さんは、すごく正直でオススメ出来るともいえますが、逆に、ボケーっとしててなーんにも考えていない方の可能性もあるので、素直に伝えてくれるからいい不動産業者さんだとも限らないというのが、ポリスからのアドバイスとさせて頂きます。

まとめ

Point. 1

記事監修者

朝倉 大樹(宅地建物取引士)
株式会社ウィローズ 代表取締役

2000年不動産ベンチャー企業入社、28歳で最年少営業部長、29歳で最年少役員に抜擢。上場準備にも携わるが、リーマンショックによる倒産危機を経験するなど激動の20代を送る。
2012年株式会社ウィローズを創業。「お客様の利益を第一に」を理念に、売上高30億円を超えるグループ企業に成長。
不動産業界とお客様との情報の非対称性を解消するべくYouTube「不動産ポリス」を配信中。

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