# 不動産購入
2021.10.132021.10.13

住宅ローンの事前審査。物件見学前にした方が良いこれだけの理由!

はじめに

不動産購入をする際のローン審査。物件見学を何件かして気に入った物件が見つかると、ローン審査をされる方が多いのですが、その順番、正解は逆なんです! 不動産のプロとしては、先にローンの審査をしてから、物件探しを始めることをオススメしています。その理由をこの動画できっちりとパトロールしてまいります。

本編

不動産購入の流れ

まず不動産を購入する際の基本的な流れ、よくインターネットとかに載っているモデルケースが図1になります。
まず、ネットでリサーチをします。そして気になる物件があったら問い合わせをします。そして物件の内覧をします。その物件を気に入った、よし買おうとなったら、申し込み、重要事項説明、売買契約となります。そして住宅ローンの審査をして、ローンが通ったら、残金を支払って、引渡しとなります。なんの問題も無いように感じるかもしれませんが、この流れ通りに進めると、ズバリ!人気物件は買えません!

私不動産ポリスがおすすめする物件探しの流れが図2です。
まずはネットでリサーチ、そして気になった物件があったら問い合わせ、ここまでは同じです。次に行って頂きたいのは、内見ではなくて、ローンの事前審査です。物件を見る前にまずローンの事前審査を行うべきなんです!そして、審査を通した後に具体的な物件を内見し、気に入った物件があったら、申込、重説、売契。そこから二回目になりますが、ローンの本申し込み。そして、残金支払い、引渡しとなります。

ではなぜ物件を探す前にローンの審査をしなくてはならないのか。理由はいくつかあります。ここ大事なポイントですので今から不動産を探そうと思われているかたは必ずしも抑えておいてくださいね!

不動産購入の流れ

図1

不動産購入の流れ

図2

理由① 自分の借りれる額を知るべし

理由その1は、借りられる額を明確にしてから探すべし!という事です。
探し始めのお客様を見ていると、返済可能額を目安にして物件を探してしまう方が多いんですが、そうではなくて、銀行がお金を貸してくれる額、借入可能額を抑えてから探さないといけないんです。

例えばこういう事があります。私は今賃貸で毎月15万円支払っているから、6000万円くらいは借りても問題なく返済出来るよと。自己資金は500万円くらいあるから、それは諸費用にあてるので、6000万円の物件であれば、買っても問題なく支払えるなという事で、6000万円の物件を不動産屋さんと内見に行きます。一軒目で買われる方も中にはいらっしゃいますけど、大体のお客様は5件、10件と見られます。時間をかけて頑張ってお探しになられます。そしてようやく予算6000万円で気に入った物件が見つかりました!申し込みをして、重要事項説明を受けて、売買契約をして、いやったー!マイホーム買ったぞー!達成感ですねー、夢のマイホーム。

そこからようやくローン審査です。その結果、ごめんなさい。5000万円しか借りられません。

えっ!となりますよね?契約自体はローン特約と言って、ご契約後万が一ローンが通らなかった時は契約を白紙になるケースがほとんどなので、ローンが借りられないからお金を取られたり、契約違反になったりはしないのですが、これまでの時間や労力が全部無駄になってしまいます。
なので、物件探しを始める前にまず借入可能額を抑えないといけないって言う事なんです。返済可能額じゃ無いですよ!銀行があなたにいくら貸してくれるかっていう借入可能額です。

返済可能額でなく借入可能額は異なります。

サラリーマンの方だと、事前審査しなくてもだいたいの借入可能額ってあまりぶれないんですが、個人事業主のかた、確定申告している方、法人の代表者様、1億円以上の借入を希望される方、住宅ローンや車のローン、リボ払いや奨学金など、今借入が他にある方、勤務先の会社の規模が10人程度で小さい方は、年収の何倍と言うふうに計算できる理論上の借入可能額と、実際に審査してわかる借入可能額がズレるケースが多いので、必ず事前審査をされる事をオススメ致します。

人気物件を取り逃すべからず

理由二つ目は 冒頭に申し上げましたが、人気物件をとり逃さないためです。
いい物件って、売りに出てすぐ売れてしまうんです。一日とか二日とかで何件も申し込みがあることもあります。このとき、売り主が購入者を選ぶことができるのですが、そのときに、事前のローン審査が通っていて、支払い能力があるとわかっている買主の方が優先されるケースがほとんどです。とりあえず内見して、気になった物件があったら申込して、ローン審査をうけて・・・、と悠長に考えていると、こういう「きたー!」という優良物件を取り逃がしてしまいます。
なので、かならず、不動産を探しはじめたら内見よりも先に、まず事前にローン審査を出して、支払い能力を証明しておきましょう。

まとめ

Point. 1

記事監修者

朝倉 大樹(宅地建物取引士)
株式会社ウィローズ 代表取締役

2000年不動産ベンチャー企業入社、28歳で最年少営業部長、29歳で最年少役員に抜擢。上場準備にも携わるが、リーマンショックによる倒産危機を経験するなど激動の20代を送る。
2012年株式会社ウィローズを創業。「お客様の利益を第一に」を理念に、売上高30億円を超えるグループ企業に成長。
不動産業界とお客様との情報の非対称性を解消するべくYouTube「不動産ポリス」を配信中。

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