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中古マンション購入で失敗しないために。不動産購入の落とし穴〜お部屋選び編
はじめに
不動産を購入して、あとで失敗してしまった!と後悔したくない方のために、中古マンション購入で陥りやすい失敗をパトロールする【落とし穴】シリーズ!今回は「お部屋選び」編です。実際に毎日生活する場となるわけですから、失敗したでは済まされない超重要なポイントですね。南向きがいいとか、高層階がいいとか言われますが、実際にはどうなんでしょうか?お部屋を選ぶ際の注意点をパトロールしていきます。
本編
主要採光の方角選び
チェックポイントまず一つ目はやはり「向き」ですね。南側の方が良いのは皆さんそう思うと思いますが、ロケーションによっては陽当りが良すぎてエアコンをフル回転させても熱い部屋もあります。せっかくの南向きなのに、熱いので日中でもカーテンで遮光しなければならない、なんてこともあるので、注意が必要です。
特に注意が必要なのがタワーマンションです。だいたい皆さん南向きの方がいいと思われますし、実際、南向きの方が価格も高いケースが多いんですが、タワーマンションは周囲にさえぎるものが何もないケースが多いので、めちゃめちゃ暑いんです。またタワーマンションだと安全上の問題で窓が開かないケースもありますので、換気もできない。「灼熱」です。タワーマンションは北向きでも十分明るいので、灼熱になるくらいなら北向きの方がオススメです。
結露・カビには要注意
ポイント二つ目。タワーマンションは北向きがオススメですが、普通のマンションの北向きは、お部屋によってはやはり寒い!寒いのは暖房入れれば良いと思うかもしれませんが、チェックしなければいけないのは「結露」です。マンションは戸建てよりも気密性が高いので、結露しやすいんです。リビングは暖房かけて暖かいけれど、極端に寒い部屋があると、室内の気温差が大きくなり結露が発生します。内覧時には北側のお部屋のサッシ周りがカビていないか、収納の隅がカビていないかなど必ずチェックしましょう。オーナーさんに聞くのも大事です。
階数選びのコツ
三つ目のポイントは「階数」です。1階の場合は陽当りや道路からの目線を気にしないといけないし、最上階は屋上の形状によっては直射日光があたるので暑いことがあります。なので最上階の一つ下の階が実はオススメです。あとオススメで言うと、タワーマンションはエレベーターが高層階用と低層階用に分かれているケースが多く、40階建てだと20階付近に、高層階用・低層階用・両方のエレベーターが止まる階が存在したります。この階は朝晩の通勤時のエレベータの待ち時間が半分になるので地味にいいです。オススメです。また下の階が駐車場や集合玄関、共用施設で住んでいる人がいないお部屋は子供が飛び跳ねても気兼ねしないので、子育て世帯・お子様をもつ予定の世帯の方にはかなりオススメです。
そして最後のポイントは「周辺環境」の影響に注意が必要です。マンションでも低層階だと虫がきます。中でも小川が流れていて、桜並木沿いのお部屋、東京だと目黒川沿いとか、すごく人気ありますが、虫がきます…。水や木があるところはどうしても虫がきてしまいます。花見の時期は当然にぎやかです!夜中でも声がしたり、朝はゴミが散乱しているし…。リビングの窓から桜並木が見えるのはとてもいいんですが、反面マイナス面もあるので注意です。あとは駅が近いと立地によっては人通りが多く声が気になったりします。
良い特徴がある物件はそれがかえってマイナスになりえますので、そういう視点をもって部屋選びをして、落とし穴に落ちないようにしていきましょう!
まとめ
南向きは灼熱に注意!タワーは北向きがオススメ
北向きは結露に注意。内覧時は隅々までチェック!
1階、最上階、駅近、桜並木沿いなど、特徴ある物件はそれがマイナスになる場合も!
記事監修者
朝倉 大樹(宅地建物取引士)
株式会社ウィローズ 代表取締役
2000年不動産ベンチャー企業入社、28歳で最年少営業部長、29歳で最年少役員に抜擢。上場準備にも携わるが、リーマンショックによる倒産危機を経験するなど激動の20代を送る。
2012年株式会社ウィローズを創業。「お客様の利益を第一に」を理念に、売上高30億円を超えるグループ企業に成長。
不動産業界とお客様との情報の非対称性を解消するべくYouTube「不動産ポリス」を配信中。