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子育て生活、マンションが最適です。
はじめに
実は、子育て生活にはマンションが最適です。不動産ポリスの朝倉です。これから子育てが始まる方や、まさに今子育てをしている方で、「子どもを育てるなら、なんとなく戸建てが良さそうかな」と思ってマイホーム探しをしていませんか?もちろん、マンションと戸建ての特徴はそれぞれ異なるので、「マンションだと子育てに制限がかかりそう」「騒音トラブルもあるし、マンションよりも戸建ての方が子育てしやすそう」と、生活上のイメージから戸建てがいいなと感じている方もたくさんいるかと思います。私も、「不動産業界歴25年」となって、こういった考え方を持っているお客様の相談を何人も受けてきましたが、実はポリスとしては「子育て世帯には、マンションが最適」だと考えています。もちろん最終的にはご自身で生活しやすそうな方を選んでいただくのが1番ですが、比較せずに最初から「戸建て!」と決めてしまって、後から「あれ、マンションの方が良かったかも…」と後悔してしまうのは絶対に避けたいですよね。そこで今回は、中古マンション取引2,500件以上で現役の社長である私不動産ポリスが「子育て生活、マンションが最適です。」というテーマで、「子育てには、実はマンションも良いよ!」という内容を次の3つのテーマに分けて解説していきます。
①戸建てで子育てをするメリット・デメリット
②子育て、マンション最強説
③マンションで子育てをするときの注意点と対策
「あれ、意外とマンションも悪くないかも」と感じた方のために、動画後半では、「マンションで子育てをするときの注意点」についても解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください!
本編
戸建てで子育てをするメリット・デメリット
最初にマンションの話をする前に、多くの方が一度は検討されるであろう「戸建てで子育てをするメリット・デメリット」について解説していきましょう。 「戸建てでの子育てのメリット」については、多くの方が思い浮かぶかと思いますが、次のようなものが挙げられます。例えば、
・騒音を気にしなくていい
・広い居住スペース
・自然環境が豊かな物件もある
・駐車場、庭が確保できる
などがです。やはり、子育て中の方でしたら、「子供の泣き声や足音などの騒音」を気にしなくていいというのは、戸建ての大きなメリットだと感じている方は多いはずです。また、広い居住スペースで家族と暮らせるのも魅力的ですよね。では、デメリットについても確認しておきましょう。「戸建てでの子育てのデメリット」として考えられるのは、
・家の中の階段が危険
・親の目が届きづらくなる
・動線が悪く家事が大変
などが挙げられます。こちらについては、少し詳しく解説していきましょう。
家の中の階段が危険
まずは、「家の中の階段が危険」であることについてです。戸建て住宅では、階段があることが一般的ですが、小さな子どもがいると階段が事故の原因になることがあります。特に幼い子供は階段の上り下りが難しく、転倒やけがをする危険性が高まります。幼児期の間だけ、階段用のゲートを取り付けておくことなどの対策も必要です。また、階段に手すりがない場合や階段の手すりが高すぎる場合も、より注意が必要です。
親の目が届きづらくなる
また、戸建て住宅では「親の目が届きづらくなる」傾向にあります。実際、戸建て住宅では、階が分かれているため、子供がいる部屋と親のいる部屋が離れてしまうことがあります。ワンフロアであれば、声や音が比較的聞こえやすいですが、階が違うとなかなか聞こえにくいため、何かあったときに気づきにくいことが想像できるかと思います。そのため、子供が何をしているかをいつも把握するのが難しくなり、事故やトラブルへの対応が遅れることがあります。現在であれば、モニターなどを活用して、子供のいる部屋にベビーモニターやセキュリティカメラを設置し、リモートで監視するなどの対策ができますが、何かあったときに階段を上っていかないといけないというのは、少し大変かなと思います。
動線が悪く家事が大変
また、部屋や階に別れていることにより、家事動線が悪くなってしまいがちです。例えば、子供の世話をしながら、家事を行っていると、どうしても部屋や階数の移動が増えてしまいます。子供がいる部屋と家事をする部屋が離れてしまっている家を想像すると、家事と育児にかなり体力が必要になる予感がしますよね。これらを考慮しながら、戸建てでの子育てを検討する際には、適切な対策を講じたり、間取りなども将来のことを考えながら決めなければなりません。しかし、このようなデメリットがあるとはいえ、最初にお伝えしたメリット部分の優先順位が高く「子育てなら戸建てがいいな」と思う方も多いと思います。しかし、それでもポリスはマンションでの子育てもおすすめしています。そこで、ここからはその具体的な理由について詳しく解説していきます。
子育てマンション最強説
子育てにはマンションが最適といえる理由としては、
①住み替えしやすい
②利便性が高い
③ワンフロアで目が届きやすい
④室内に段差がない
⑤セキュリティ面で安心
⑥同じ建物内で友達を作りやすい
以上の6つが挙げられます。それでは順番に解説していきましょう。
①住み替えしやすい
まず1つ目として「住み替えしやすい」ことが挙げられます。
マンションは戸建て住宅よりもリセールバリュー(再販価値)が比較的安定しているため、住み替えがしやすい特徴があります。リセールバリューの高さというのは、主に「売却のしやすさ」と「耐用年数」で考えられます。まず、「売却のしやすさ」という点について、マンションというのは、都市部や交通の便が良い場所に立地していたり、日当たりや眺望が良かったりすることが多いことから「マンションが欲しい」という需要が比較的安定してあることが関係してきます。 国土交通省が公表している「不動産価格指数令和5年4月分」のグラフ(図1)を見ていると、その他の住宅と比較してマンションの指数がかなり高くなっていることが分かるかと思います。
この不動産価格指数というのは、2010年の平均価格を100としてそれよりも高値で取引されると指数が上がり、逆に安値で取引されると指数が下がるという表記のされ方になっています。高値で取引されるということは供給よりも需要が多いということになりますので、このグラフの推移からみても、マンション需要が高いということが言えると思います。
また、「耐用年数」の点については、建物の造りが大きく関係しています。一般的に、マンションは鉄筋コンクリート造が多く、戸建ては木造が多くなっているのですが、それぞれ耐用年数が異なります。毎年減価償却をして、最終的に償却がゼロ=建物の価値がゼロになる年数を法定耐用年数とすると、木造は22年、鉄筋コンクリート造は47年とされています。法定耐用年数が経過し、資産価値が0円になったからといって売却価格も0円になるというわけでは無いですが、これらのことから、ある程度築年数が経過しても売却しやすいというメリットがあります。お子さんがいる家庭ですと、子どもの進学に合わせて通学しやすそうな場所に引っ越したり、子ども成長して今のマンションでは手狭になったりした時に、住み替えをする可能性もありますよね。そのような時にマンションであれば、リセールバリューが比較的安定してあるため、住み替えがしやすく、自分たちのライフプランやライフスタイルに応じて柔軟に暮らしを変えていきやすいというのが、非常にメリットになります。
②利便性が高い
2つ目の理由として、「利便性が高い」ということがあげられます。
先ほども解説しましたが、マンションは駅や商業施設に近接していることが多く、買い物や外出が便利です。子育てをしていると、急に子どもから「明日、学校に○○を持って行かないといけないんだけど、ある?」というようなことを言われて、焦って買いに行ったという経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。そのようなときに、徒歩圏内の周辺施設が充実していると、「早く言ってよ~!」とは思うものの、すぐに買いに行くことが出来るのでそのような立地に住んでいるととても便利ですよね。
また、駅が近いと子供の通学や送り迎え、外出時のアクセスが良好で、日常生活がスムーズに行えます。このような利便性の高さは、戸建て住宅ではなかなか見つけることはできませんし、もし見つけることができても、手が出せない値段設定だったり、購入者がすぐにでてきてしまったりすることが考えられます。その点でマンションは、比較的利便性の高い立地にあることが多いため、選択肢も広く自分たちにあった物件を選びやすくなる点がメリットになります。
③ワンフロアで目が届きやすい
3つ目の理由として、「ワンフロアで目が届きやすい」ということがあげられます。
マンションでは戸建てと違って、ワンフロアの間取りが多いため、子どもの様子が把握しやすいという安心感があります。子どもが目の前にいなくても、ワンフロアであれば、声や音が聞こえやすく今何をしているのかが分かるので、安心して家事をすることができたり、子どもからしても親の存在を感じやすいため安心して過ごしたりすることができるかなと思います。特に子どもが小さいときは、様子をいつでも確認できるような環境が良いかなと思いますので、その点でワンフロアの間取りが多いマンションはおすすめになります。
④室内に段差が少ない
4つ目の理由として、「室内に段差が少ない」ということがあります。マンションの住戸内は階段や段差が少ないため、子供が自由に安全に移動しやすくなります。特に幼児期の子供が移動する際には安全性が重要で、段差の少ない環境は、転倒やつまづくことでの怪我を防ぐ助けになります。好奇心旺盛な小さいお子さんが、安心して家の中でも動き回れるようにと思うと、段差がない居住環境というのはかなり重要なポイントだと思います。また、このようなバリアフリーな住居であれば、子供が独立して自分たちが高齢になった時のことを考えても、安心して暮らしていけますね。
⑤セキュリティ面で安心
5つ目の理由として、「セキュリティ面で安心」ということがあげられます。マンションはセキュリティが強化されており、エントランスや共用部分には監視カメラやオートロックが設置されています。また、他の住民の目もありますので、戸建て住宅よりもセキュリティ性は高いと考えられます。これにより、外部からの侵入や不審者の出入りを可能な限り防ぎ、子供を守る安心感が生まれます。小学校中学年くらいになると少しの時間だけ留守番しててもらう、というケースも増えてくるかと思いますので、そのような時でもセキュリティ面が充実しているマンションであれば、安心ですよね。
⑥同じ建物内で友達を作りやすい
最後の6つ目の理由として、「同じ建物内で友達を作りやすい」ことがあげられます。子供が小さいうちは、ほかの友達の家まで1人で遊びに行かせるのは少し心配だと感じる方も多いでしょう。マンションであれば、同じマンション内に自分の子供と年齢の近い子供が多く住んでいることがあり、共用スペースや敷地内の公園などで、子供同士が自然な形で交流し、友達を作りやすい環境が整っています。マンションによっては、同じマンションの住民同士がコミュニケーションを図ることのできるイベントを開催していることもあるので、そのような場に参加すると子ども同士の交流だけでなく、親同士も繋がって子育てや学校に関する情報交換ができるかもしれません。
また、同じマンションに住んでいるということは、自分たちと似ている属性や価値観を持っている方が多いと思いますので、比較的コミュニケーションも取りやすいかなと思います。
これらの6つの理由から、私不動産ポリスとしては「子育てでは、マンションが最強」と考えています。
図1
マンションで子育てする時の注意点と対策
このような、利便性の高さや住み替えのしやすさを考えると「たしかにマンションも悪くないな」と感じた方も多いのではないでしょうか?そこで、マンションもマイホームの1つの選択肢として「アリ」だなと真剣に考えている方のために、マンションで子育てをするときの注意点と対策についても解説していきましょう。
騒音トラブルの心配
まずは、「騒音トラブルの心配」です。新しく建てられているマンションであれば、防音・騒音性能が高いマンションもありますが、それでもやはりマンションでは隣近所との距離が近く、生活音や子どもの騒音で隣人とトラブルになる可能性も考えられます。また、廊下・階段などの共用部での騒音も問題になることがよくあります。このようなトラブルを回避するためには、「内覧時の確認」「実際に住んでからの対策」をすることが大切です。購入前の「内覧時の確認」では、近隣住人の生活音や外部からの騒音がどれくらい聞こえるかを確認しましょう。実際に、色々な方々がマンションにいるであろう「夕方」の時間帯に内覧してみると、生活音・騒音を確認できます。隣人の生活音や交通の騒音が気になる場合は、買おうとしているフロアの方がどんな方々なのか、不動産営業担当者の方にも確認しましょう。もし同じように子どものいるファミリー層が多いのであれば、お互い様ということでそこまでトラブルになることは少ないかなと思いますが、もし高齢のご夫婦が多いという場合は、ライフスタイルも異なることからトラブルが発生することも考えられますので、注意が必要です。
また、「実際に住んでからの対策」として、「遮音性の高いカーテン」や「防音マット」などを利用する対策もおすすめです。実際、私の友人も防音マットを利用している子育て世代の家族は多いです。また、親としても、子どもが遊ぶ際に大声を出すなどの騒音をできるだけ抑えるように注意し、隣人とのトラブルを避けるためのマナーも教えてあげることも大切ですね。
居住面積が狭い
2つ目の注意点として、「居住面積が狭い」というポイントです。どうしても、マンションは一般的に戸建て住宅よりも居住面積が狭いため、収納スペースや子どもの遊び場所が限られることがあり、子どもが成長するにつれて狭さを感じることが予想されます。この「居住面積の狭さ」の対策方法として、「収納の確保」「子供の成長に合わせた住み替えができる物件選び」が必要です。現在子育てをしている方であれば、子供の成長とともに、物が増えていくことを実感されている方も多いと思います。これから先も、子供の荷物が増えていくことを考え、収納スペースの多いマンションを選ぶか、収納家具を工夫して使うことで、整理整頓しやすいマンションを選んでいく必要があります。
また、いざと言うときには「子供の成長に合わせた住み替え」をしていくことも考えておきましょう。子どもが成長し、居住スペースが狭くなってきた際には、住み替えできるような柔軟性の高いマンションを選ぶことで、居住スペースや収納スペースの問題は解決できるかなと思います。そもそも、こういった居住スペースの問題は戸建て住宅でも起こりうる問題であり、戸建て住宅に住んでいると、逆に子供が自立してから「家が広すぎる」という問題も発生することがあります。このような時にも、比較的柔軟に対応できる「マンション」は子育て生活に最適だと思います。
まとめ
いかがでしょうか。今回は、「子育て生活、マンションが最適です。」というテーマで解説してきました。「騒音を気にしなくて良い」「広い居住スペースを確保できる」という点から「なんとなく子育てをするなら戸建てが良いな」という人も多いかもしれません。しかし、今回解説したような「住み替えのしやすさ」「利便性の高さ」「セキュリティ面」などのポイントを踏まえると、実は、マンションで子育てするのも結構おすすめです。しかし、後半に解説したような注意した方がいい点もあるため、「マンションで子育てもありだな!」と思った方はしっかり確認した上で、購入を検討するようにしましょう。
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