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【中古マンション】物件情報サイトから購入した人の末路5選

# 中古マンション

はじめに

SUUMOなどの物件情報サイトだけを見て購入しようとしてませんか?不動産ポリスの朝倉です。中古マンションを探しているときにSUUMOを見ていると、「このマンション良いな!」と舞い上がってしまい、すぐにでも内覧させてほしい!購入したい!とついつい不動産会社に連絡してしまいますよね。「なかなか良い物件がないなあ・・・」と思っている時に、条件の良い中古マンションが物件情報サイトに掲載されているのを見つけると、テンションが上がってしまうのはよくわかります。しかしサイトに載っている情報だけを見て、舞い上がって内覧や購入を進めてしまうのは、非常に危険です。物件自体が良かったとしても、「人」の部分で失敗をしてしまい後悔しているという事例が、実は沢山あります。そこで今回は、不動産業界歴25年となった私不動産ポリスが、「【中古マンション】物件情報サイトから購入した人の末路5選」というテーマで、「人」で失敗してしまった人の末路と陥らないための対策を解説していきます。今回の動画で解説する人にまつわる5つの失敗は、

①不動産会社の担当者を選ばなかった
➁不動産会社を選ばなかった
③マンションコミュニティを確認していなかった
④隣人トラブルを確認していなかった
⑤管理人や管理体制を確認していなかった

以上になります。せっかく購入したマイホームでの生活を後悔しないためのポイントも解説していきますので、最後までお見逃しなく!

本編

①担当者を選ばなかった

一つ目の失敗事例は、「担当者を選ばなかった」というものです。不動産の営業マンの中には、自分の売上成績を重視して営業活動を行っているという人も未だにいるのが実情です。このような担当者の方にお願いしてしまうと、購入時は問題がなくても、住み始めたら「こんなことになるとは知らなかった!」と後悔してしまうことがあります。例えば、物件のデメリットやリスクを一切言ってくれなかったため、住み始めてから問題が発生して費用がかかったり、精神的な負担を抱えてしまったりということがあります。
他にも、担当者の不動産に関する法律や住宅ローンの知識が浅かったことにより、
必要な情報を知らずに購入してしまい、後々後悔してしまったということがあります。例えば、担当者に勧められた住宅ローンよりも低い金利で借りられる住宅ローンがあることを契約した後に知り、「こっちで借りれば良かった」と損した気分になってしまったというようなものです。
更に、担当者の質が良くないと起きるのが、長期的なライフプランの見通しがないことで起きる問題です。不動産は買ったらそれで終わりということはなく、購入し入居してからがスタートといえます。マイホーム購入の目的は様々であり、マンションを最終的にどうするかのゴールや資金計画なども人それぞれで異なってくるため、個々の状況に合った物件を選ぶということが非常に大切です。しかし、この今後のライフプランを担当者が長期的な視点で考えずに提案した物件を購入してしまったことで、自分が思い描いていたライフプランが崩れてしまい、後々後悔してしまったということがあります。例えば、子供が独立したら売却し、その売却資金を使って夫婦2人で住むマンションを新しく購入しようと考えていましたが、今のマンションを購入する際に、「売却を見越して資産価値が下落しにくい物件を選ぶ」ということをしていなかったため、想定よりも低い価格でしか売れず、新しいマンションの予算を下げざるえなかったといった事例があるんですね。 

このような後悔をしないためには、担当者選びが非常に重要であるため、質の良い担当者の選び方を知っておく必要があります。質の良い担当者を選ぶときには、次の4つのポイントを押さえておきましょう。

①デメリットやリスクなど答えにくい質問をして回答してくれるか確認する
➁契約を急がせるような言動はしないか確認する
③HPやSNSなど口コミを確認する
④ヒアリング時にライフプランを確認してくれるか 

担当者が親身になって対応してくれているかどうかは、担当者にとって言いたくないことを素直に、正確に伝えてくれるかで判断しましょう。営業成績を上げることを目的とした接客であれば特定の物件の良いところばかり言い、それ以外の物件のマイナス面を強調する傾向が強くなります。また、マンション購入を進めるかどうかを判断する時に、考える時間を与えないような言動をしてくるケースも多くあります。営業色が強い接客は、買い手にとってメリットはないといってもよいため、圧力を感じるような接客をしてくる営業は避けたほうがいいですし、契約内容や住宅ローンなどに関する不明点があれば、しっかりその都度質問するようにして、営業側のペースに乗せられるのではなく、対等な立ち位置で納得のいく契約が出来るようにしましょう。 

また、今はホームページやSNSなどに、その担当者に対する口コミやお客様の声などが掲載されていることも多いので、担当が決まった段階で、このような第3者の評価を確認してみると、信頼できる人かどうかを判断することができるかなと思います。更に、ヒアリング時に「どのようなライフプランを描いているか」をしっかり確認してくれるかどうかで質を見極めることが出来ます。購入の目的や将来設計などを深掘りしてヒアリングし、お互いの認識を揃えた状態で提案をしてくれる担当者であれば、将来大きくプランが崩れてしまう可能性は低くなるかなと思いますので、「ライフプランに関する質問をちゃんとしてくれるかどうか」を確認するようにしましょう。もし気に入った物件の担当者が信頼できない場合、他の担当者や他の不動産会社から購入できないか確認してみるのも手段の1つです。

②不動産会社を選ばなかった

二つ目は、「不動産会社を選ばなかった」という失敗事例です。不動産会社の質を確認しないと、売上重視の不動産会社に中古マンションの購入を依頼してしまうことにもなりかねません。このような会社に依頼してしまったことで、顧客の希望条件に合う物件は他にもあるでのに、自社が売りたい物件の購入を進められて購入してしまったという失敗談があります。また、中古マンションを購入して自分でリフォーム・リノベーションしようと考えていたが、購入した不動産会社にその知見がなく、リフォーム・リノベーションしにくい物件を購入してしまったということも起きています。逆に、ホームページやSNSなどに、おしゃれなリノベーションが出来るということを打ち出している会社に依頼したものの、実際には肝心な不動産に関する知識がなさすぎて、資産性に問題のある物件を紹介されたり、管理制限によって全然理想の空間にできなかったということもあります。せっかく費用をかけて、自分好みの室内にしようと思ったのに、叶えられなかったら後悔してしまいますよね。

このような後悔しないためにも、質の良い不動産会社を探すときには、次の3つのポイントを押さえておきましょう。

①特定の物件だけを勧めてこないか確認する
②HPやSNSでリノベーション実績を確認する
③物件自体を確認した上で提案してくれるかを確認する 

寄り添った物件提案をしてくれるかは、「特定の物件だけを勧めてこないかどうか」で判断することができます。自分の希望条件にあまり当てはまっていないのに、特定の物件のメリットを強調して強く勧めてくる場合は、顧客ファーストではなく、売上重視で「自社が売りたい物件」を提案してきている可能性が高いので、紹介する物件に偏りがないかどうかを確認するようにして下さい。また、リノベーションで失敗しないためには、「リノベーションの実績」や「物件自体をしっかり確認した上で提案してくれるか」を確認するようにしましょう。会社のHPやSNSで「オシャレなリノベーションが強みです!」と記載されていても、どんなリノベーションが出来るのか実際のところは分かりません。そのため、実際に行ったリノベーション実績を確認して、経験が豊富なのかや、理想とするリノベーションが叶えられるのかを判断することが大切です。 

また、表層的な提案しかしてくれない会社は大変危険です。希望するリノベーションが出来るかどうかは、物件の構造や管理規約によっても変わってきます。具体的には、直床というコンクリートの上に直接フローリングを貼っている構造の場合は、水回りの変更ができなかったり、壁式構造という壁で建物を支えている構造の場合は、大幅な間取り変更ができなかったりといったことがあります。このような構造などを確認せずに表層的な提案しかしてこない会社に依頼すると、契約後に希望したリノベーションが出来ないと分かって後悔してしまうということがありますので、物件自体の構造や管理規約をしっかり確認した上で、どのようなリノベーションが出来るのかを提案してくれる会社に依頼するようにしましょう。

③マンションコミュニティを確認していなかった

三つ目は「マンションコミュニティ」の失敗事例です。気を付けなければいけないのは、不動産会社や担当者だけではありません。購入を予定している中古マンションのマンションコミュニティも調査しておかないと、住み始めてから、ストレスや不便を感じてしまうことがあります。実際の失敗事例としては、タワマンで階数によるマンションカーストが存在しており、共有部分での過ごし方で住みにくさを感じたというものです。タワマンは、豪華なエントランスやジムなどの共用部分が充実していることが魅力ですが、このようなメリットが居心地の悪い空間になってしまうのは、やはり嫌ですよね。また、タワマンに限らず、住人の属性や形成されているコミュニティの年齢層や家族構成、ライフスタイルなどが自分と合わなかったことで、隣人の生活音が気になってしまったり、マンション総会で意見が合わなかったりして、ストレスを感じてしまうということもあります。マンションコミュニティはすでに居住している人たちで作り上げられているため、そう簡単には変えられません。

そのため、どのようなコミュニティが形成されているかを事前にしっかり確認することが大切です。そのポイントとしては、

①内覧時にマンションの各フロアなど共用部分、掲示板や総会議事録を確認する
➁地元の不動産会社なら経験値でわかるケースがあるため、どのようなコミュニティが形成されているかを確認する
③駐車場や駐輪場、マンションの出入りをしばらく確認し、どのような方が住んでいるかを確認する

以上の3つになります。マンションコミュニティは主にマンションの内覧時に、共用部分の状態や掲示板を確認することでわかります。共用部分の各フロアを見て、玄関先に子供のおもちゃや自転車が多い場合は、ファミリー層がコミュニティを形成していることがわかります。ファミリー層が多いのであれば、マンション管理はファミリー層が住みやすさを優先するものになってくるはずです。また、マンションに掲示されている掲示板にかなり重要な情報源です。マンションをキレイに保ちたいという意思が強ければ、毎月、住人で清掃を行うと書いてあるなど、マンション管理の方向性がみえてきます。そして、掲示板だけでなく総会議事録を確認するのもよいでしょう。 総会議事録には今後のマンション管理の方針が記載されているため、住んでいる方々がどのような考えを持っているかなどを確認することが出来るので、必ずチェックするようにしましょう。

④隣人トラブルを確認していなかった

四つ目は、「隣人トラブル」の失敗事例です。先程解説した、マンションコミュニティを調査するときには、あわせて隣人トラブルがないかも確認しましょう。共有部分の使い方などであればまだ我慢できますが、隣人トラブルは直接的な被害を受けるケースが多いため、確認不足だと中古マンション購入を後悔してしまいます。実際の隣人トラブルでよくあるのが、モンスター住民が近くに住んでいたり、隣人の騒音が気になってしまい、自分の部屋にいるときもストレスや不安を感じてしまい住みにくさを感じてしまうということです。自宅にいるときに騒音で生活がままならなくなるという事態は絶対避けたいですよね。

そのため、必ず隣人トラブルは次の3つのポイントを押さえて確認しておく必要があります。

①マンションの掲示板や総会議事録を確認して、過去のトラブルの有無を確認する
➁専有部分の床が直床など音の響きやすい構造になっていないか確認する
③特定の専用部分の玄関先がゴミ屋敷みたいになっていないか確認する 

マンションコミュニティと同じく隣人トラブルは、掲示板や総会議事録を確認することでわかるケースがあります。掲示板にバルコニーでの喫煙は禁止と書いてあったり、総会議事録に「〇〇号室のバルコニーで喫煙があったことにより住人に注意喚起をした」といったことが記載されていたりすれば、過去に住環境を巡ってトラブルが発生していた可能性があるということがわかります。また、書類を見るだけでなく、マンション構造や共用部分の使い方を確認することで隣人トラブルが起きやすいかを確認することが出来ます。専有部分の床が直床になっていれば、下の階への音が響きやすくなるため注意しなければなりません。直床とはマンションの構造に直接カーペットなどが張り付けてある床です。築年数の古いマンションに多くみられる構造であり、築年数の浅いマンションは構造と床の間に隙間があり、音が響きにくくなるよう配慮されています。このため、直床がどうか確認するだけでも、下の人との騒音トラブルを防ぐことができるわけです。

また、検討している部屋の近くや同じフロアに、玄関先がゴミ屋敷みたいになっている部屋がないかも確認するようにしましょう。内覧時には「少し気になるなあ」程度であったとしても、実際に住んでみると臭いや共用廊下の物が気になってストレスを感じたり、トラブルが発生したりするケースがあるので、注意が必要です。こういった部分を確認して避けるようにするだけでも、隣人トラブルに巻き込まれる可能性が低くなりますので、確認するようにしましょう。

⑤管理人(管理体制)を確認していなかった

5つ目は、「管理人」に関する失敗事例です。実は、管理人および管理体制により気持ちよく暮らせなくなるということがあります。実際には、マンション内でトラブルが発生したときや共用部分などで気になることがあったときに、管理人や管理会社に相談したがしっかり対応してもらえなかったことで、トラブルが解決されず、ストレスを抱えたまま生活することになってしまったというものです。また、マンションの維持修繕がしっかりと行われなくなったというのも、マンションの管理体制の問題の1つです。マンションの管理人の対応や管理体制の不備は、マンションの資産価値を大きく下落させてしまうため、気を付けなければなりません。共用部分にゴミが溜まっているなどの管理低下は住人の質を低下することにつながり、管理体制の不備はマンション自体の寿命を短くしてしまいます。多少管理が行き届いていないな、くらいの認識で中古マンションを購入してしまうと、思いもよらない大きな損害を受ける可能性があることは覚えておかなければなりません。

マンションの管理人や管理体制を確認するときには、次の3つのポイントを押さえておきましょう。

①マンション議事録や長期修繕計画書を見て、計画通りに修繕がおこなわれているか確認する
➁共用部分の整理整頓や清掃がきちんとおこなわれているか確認する
③管理会社の口コミを確認する

マンションの管理体制については長期修繕計画の通りに計画が進んでいるか確認しますが、マンションの外観や共有部分を見ることでも確認できます。管理がしっかり行われていないマンションは外観の補修や清掃をしておらず、マンションの外観に多くのひび割れが起きていたり、マンション全体が薄暗い雰囲気になっています。マンションを内覧する際に、マンションの雰囲気が悪い場合は、必ず長期修繕計画書を確認させてもらいましょう。また、管理人の質は確認しにくい事項ですが、傾向であれば管理会社の口コミを確認するとで判断できるときもあります。もし管理人と話すのに抵抗がないのであれば、マンションの内覧時に管理人と話をしてみるのもよいでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は「【中古マンション】物件情報サイトから購入した人の末路5選」というテーマで解説してきました。物件情報サイトに載っている情報はほんの一部分であるため、その情報を軸に進めていくのは大変危険です。物件情報だけでなく、リアルの情報をしっかり収集しないと、購入を後悔してしまうかもしれません。そのため、今回解説した次の5つのポイントをしっかり確認するようにしましょう。

①不動産会社の担当者を選ぶ
➁不動産会社を選ぶ
③マンションコミュニティを確認する
④隣人トラブルの有無を確認する
⑤管理人や管理体制を確認する

この5つのポイントの中でも、特に担当者選びが何よりも大事になってくるため、そこは妥協せずに信頼できる担当者を見つけて購入を進めるようにして頂きたいと思います。

 

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