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【中古マンション】方角・位置・階数を選ぶ時のメリット・デメリット
はじめに
「中古マンションを探しているがどのような間取りを選べばよいのか良くわからない」ですとか「中古マンション購入後の生活イメージがなかなか浮かばない」といったような悩みを抱えつつ、中古マンションを探している人はいないでしょうか?中古マンションの室内がキレイかどうか、立地がよいかどうかは見れば判断できますが、実際に住んだ時にどのような充実した生活が送れるのか、そこまでは、なかなか思い浮かばないですよね。ただ、中古マンションを購入する時には、購入後のイメージが湧くかどうかはとても大事な要素になってきます。実際に生活するイメージが浮かばないまま中古マンションを購入してしまうと、入居後にこんなはずじゃなかったと後悔してしまうかもしれません。そこで今回は、中古マンションの購入を後悔しないための5つのポイントを紹介していきます。
確認すべき5つの項目とは、
①位置
②方角
③階数
④間取り
⑤設備
です。各項目では、どのように中古マンションを見ればよいのか、メリット・デメリット、特徴などさまざまな面から詳細に解説します。
本編
購入する中古マンションの特徴で生活の質が変化する理由
まず、マンション選びで確認すべき5つのポイントを話す前に、なぜ中古マンションを購入するときにポイントを知っておかなければいけないのかお話しします。
それは、ずばり「ポイントを理解していないと生活の質が落ちる」からです。選ぶときのポイントが、生活の質と関係してくるの?と疑問に思った人もいますよね?たとえば分かりやすい所でいうと「角部屋」と「中部屋」を想像してみてください。角部屋は明るく、中部屋は暗いというイメージが湧きませんか?もしこのようなイメージの違いを想像できたのなら、すでに角部屋と中部屋では生活の内容が違うということを理解できているので素晴らしいと思います。このようなイメージを膨らますために、各ポイントを解説し、もっと細かいイメージを持てるようにしていきます。細かくイメージできるようになればなるほど、中古マンション購入後に、後悔する可能性が低くなっていくと思います。それでは具体的に解説して参りましょう!
①位置
中古マンション選びで確認すべき5つのポイントの1つ目は「位置」です。
位置って何?と思われた人もいるかもしれません。具体的に位置とは「角部屋」や「中部屋」など、部屋の位置のことです。部屋の位置と言っても、種類は角部屋か中部屋の2種類のみになります。角部屋と中部屋の具体的な違いは、表1のとおりです。
角部屋のメリットは、日当たりがよい、通気性がよい、眺望がよい、プライバシーを確保しやすい、隣人の生活音が気になりにくいなどになります。対して、デメリットは、中部屋と比較して購入価格が高い、光熱費が高くなりやすい、冬場に窓が結露することもある、外の音が聞こえやすい、物件が少ないなどになります。角部屋のメリット、デメリットの反対が中部屋のデメリット、メリットになるという事です。この表のように角部屋と中部屋は対極のメリット・デメリットであるという事になりますね。
室内は明るいが購入価格も高く、外壁に接する面が多くなるので光熱費も高くなる角部屋、室内は暗いが購入価格は安く光熱費も安い中部屋というような特徴の差があります。そのほかにも角部屋は外と面している部分が多いため、外の音が聞こえやすく、中部屋は上下左右の住民の生活音が聞こえやすくなります。そのため、明るい部屋で隣人の音が気になる人は角部屋、安く中古マンションを購入し光熱費も抑えたい人は中部屋がおすすめです。また、将来売却を考えられている場合は、予算が許すのであれば角部屋の方が良いと思います。良い物件の方が買う時も高いけれども売るときも高いという事が言えると思いますので、物件数が少なくて人気が保ちやすく価格が下落しにくい角部屋の方がより良いかなとは思います。
表1
②方角
中古マンション選びで確認すべき5つのポイントの2つ目は「方角」です。
中古マンションの開口部がどの方角を向いているかで、生活の質が変わってきます。東西南北の主な特徴は、表2のとおりです。
表のとおり、方角だけでも生活の質に大きな影響を与えることがわかります。朝日を浴びたいなら東向きか南向き、午後からの日当たりを重視するなら西向きか南向き、日当たりを気にせず中古マンション価格を抑えるなら北向きがよいでしょう。つまり、1日中部屋にいる人なら南向き、ほとんど部屋にいない人は北向きがあっています。バルコニーが北だけのマンションも逆になかなか少ないんですけどね。 また、中古マンションを資産として考えるのであれば、南向きが一番資産価値を維持できると思います。特に南と東に開口部がある「東南角部屋」は、人気がある方角のため、東南角部屋を購入するのがよいでしょう。南西角と東南角ですと理論的には日の入り方が同じのはずなんですが、日本人は西日を嫌う傾向が強いので、南西角部屋よりも東南角部屋の方が人気が高いです。
表2
③階数
中古マンション選びで確認すべき5つのポイントの3つ目は「階数」です。
階数はマンションごとに違うため、今回の動画では「高層階」「中層階」「低層階」に分けて解説します。高層階はマンションの上階から3分の1、低層階はマンションの下階から3分の1、中層階は残りの部分となります。たとえば、9階建のマンションなら、高層階は7~9階、中層階は4階~6階、低層階は1階~3階です。階数によるメリット・デメリット、特徴は、表3のとおりです。
表のとおり、高層階になるほど日当たりや眺望がよくなるかわりに地震の際にエレベータが止まってしまうなど、災害には弱くなり、低層階になるほど日当たりは悪くなるが災害には強いという傾向があります。日当たりや眺望を重視する人は高層階、災害に強い部屋を重視するなら低層階、高層階と低層階とのバランスを取りたい人は中層階があっています。また、資産的価値を重要視する人は高いですが、やはり高層階がおすすめです。マンション価格は高層階になるほど値段が上がる傾向にあるからです。最上階が最も高い資産的価値を持つため、もしご予算的に問題が無ければ最上階を購入できるのであればなお良いでしょう。
表3
④間取り
中古マンション選びで確認すべき5つのポイントの4つ目は「間取り」です。
マンションの間取りには多くの種類がありますが、大まかに分けると3つの間取りに分けられます。3つの間取りとは、具体的に次のようなタイプを言います。
田の字型:玄関から廊下が伸びており、その廊下の左右に水回り、奥にリビングがあるような間取り。図面を見ると「田」という漢字に見えるものですね。(図1)
センターイン型:玄関が間取りの部屋中央に位置して短い廊下を挟み、左右にリビング・居室、水回りがある間取り。(図2)
ワイドスパン型:バルコニーがある開口部の広さが’7m以上あるような、開口部の広い間取りのことです。この3つの間取りの特徴は、次の表のとおりです。(図3)
ワイドスパン型は廊下を起点にして人が移動するため、居室やリビングが廊下を挟んで位置しているのではなく、壁一枚挟んでいるのみの事が多いので、プライバシー性が低くなります。田の字型やセンターイン型は部屋と部屋の間に廊下がある場合が多いので、プライバシー性は高くなりやすいです。しかし、センターイン型は物件数が少ないため、なかなか売却物件として見かけることがありません。そのため、間取りについては基本的に田の字型を選択することになります。センターイン型については売りに出ていたらラッキー程度に考えておくとよいでしょう。また、間取りの中で一番資産価値が高いのは、ワイドスパン型です。資産的価値を重視して中古マンションを購入する場合には、ワイドスパン型を選択しましょう。間取りについては、詳しく「【中古マンション】買っていい間取り、ダメな間取り」でも解説していますので、こちらの動画をご確認ください。
中古マンションの間取りについて、もっと詳しく知りたい人は、こちらの記事も参考にしてください。
◆【中古マンション】買っていい間取り、ダメな間取り
▲図1
▲図2
▲図3
⑤設備
中古マンション選びで確認すべき5つのポイントの5つ目は「設備」です。
設備は他の項目と違い、室内だけの話ではなくマンション全体の話です。設備は生活の質に大きく影響するため、しっかりと確認しておきましょう。それではまず、室内の設備についてお話ししていきます。
最近の室内の設備でよく見かけるのが次のような設備になります。
・大型収納スペース
・ビルトイン食器洗浄乾燥機
・ディスポーザー
・IHクッキングヒーター
・床暖房
・浴室暖房乾燥機
上記のような設備があればあるほど、一般的には生活の質は向上します。反面、すべての設備が整った中古マンションは少なく、あったとしても購入価格が高くなってしまいます。これは、すべての設備は古いマンションですとなかなか整ってはいないので、全て網羅するマンションは中古と言っても築年数が新しく、大型収納なども考えると、面積も大きくなってしまうことから高くなりがちという事になりますね。そのため、すべての設備を手に入れるのではなく、自分が本当に欲しい設備の優先順位を考えておくとよいでしょう。
そして、室内の設備以外にも、マンション共用部の設備も確認しなければいけません。共用部分で確認しなければいけない設備とは、次のような設備です。
・エレベーター
・管理人室
・オートロック
・宅配ボックス
・郵便ボックス
・駐車場
になります。共有部分の設備は、マンションの築年数が古くなればなるほど使い勝手が悪くなります。設備が整っていたとしても使い勝手まで確認しておかなければいけません。たとえば、駐車場は古いマンションほど車路が狭かったり、大きな車が駐車できなかったりします。また、築年数が古すぎると、あって当たり前の設備がないケースもあります。古いマンションにはエレベーターがないものすらあるのです。共用部分の設備は生活の質に大きな影響を与えるため、あって当たり前と思わず、きちんと確認しましょう。
まとめ
中古マンションを購入するときには、確認すべき5つのポイントがあります。こちらのポイントとは、次の項目になります。
①位置
②方角
③階数
④間取り
⑤設備
これらのポイントを確認すれば、中古マンション購入後の生活がイメージしやすくなります。生活をイメージして自分とあっているな、しっくりきているなと思った中古マンションが、あなたにとって合っているマンションです。自分にあったマンションを購入することは非常に大切なことなので、今回紹介したポイントを確認して、じっくりとマンションを探していきましょう。
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まとめ
記事監修者
朝倉 大樹(宅地建物取引士)
株式会社ウィローズ 代表取締役
2000年不動産ベンチャー企業入社、28歳で最年少営業部長、29歳で最年少役員に抜擢。上場準備にも携わるが、リーマンショックによる倒産危機を経験するなど激動の20代を送る。
2012年株式会社ウィローズを創業。「お客様の利益を第一に」を理念に、売上高30億円を超えるグループ企業に成長。
不動産業界とお客様との情報の非対称性を解消するべくYouTube「不動産ポリス」を配信中。