はじめに
マイホームを探すとき、割安な物件を見つけてよく見てみると「借地権」となっていて、検討からはずしていませんか?でも、それは思い込みからくるもので、もしかしたら損しているかも。不動産のプロは意外と買っている、その「借地権付き物件」はお宝物件かもしれません。「借地権」の意味を正しく理解して、マイホーム購入の候補にしてみてはいかがでしょうか。
本編
借地権ってどんなもの?
まず借地権というものを簡単に説明すると、土地の所有権は地主さんが持っていて、土地の使用権を借りているという形態です。その代わりに毎月地代として土地の賃貸料を払っているという事です。
借地権のデメリット
借地権のデメリットをお伝えします。1つ目がいつまで経っても所有権にならない、ずっと地代を払わないといけない点です。また、賃貸住宅ってだいたい2年で更新して更新料を支払いますよね。借地権も更新があって、だいたい20年で更新なんです。30年のこともありますけど。その更新の時に更新料がかかるのはデメリットですね。
あとは、貸す時、売るとき、建て替える時、全部地主さんに承諾を貰わないといけなくて場合によってはお金を地主さんに払う必要があります。煩わしいってことと、いちいちお金がかかるっていうのが借地権のデメリットですね。
借地権のメリット
対してメリットですが、これ意外とメリット多いんですよ。不動産のプロの方、不動産屋の方って借地権を買う方多いです。
まず、メリットの1つ目は、安いってことです。所有権に比べてダントツ安いです。東京の場合だと、だいたい7掛けから6掛けで買えるんじゃないでしょうか?東京って土地高いじゃないですか?東京の場合は特にアリだと思います。
メリットの2つ目が、売却することも、ずっと使うことも出来るって事です。これが誤解される方が多いんですが、借地権ってちゃんとした権利なので、地代を払って更新料を払えば、ずっと使えるんですよ。子供にも相続出来ます。また、借地権として普通に売却する事も可能です。賃貸と一緒で掛け捨てみたいなイメージを持たれている方が多いのですが、全くそんな事ないんです。売れますし、貸せますし、相続することもできます。
ポイントの3つ目が、土地の固定資産税がかからないってことです。土地は地主が持ってまして、借りているだけですので、固定資産税は地主が払います。その分お得なんですね。地代はかかりますが、土地の固定資産税はかからない。
このように、借地権の物件は意外とアリだと個人的には思っております。借地権だから検討から外すのはもったいないですので、借地権を理解することで、検討できる物件もあるのではないでしょうか。
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まとめ
記事監修者
朝倉 大樹(宅地建物取引士)
株式会社ウィローズ 代表取締役
2000年不動産ベンチャー企業入社、28歳で最年少営業部長、29歳で最年少役員に抜擢。上場準備にも携わるが、リーマンショックによる倒産危機を経験するなど激動の20代を送る。
2012年株式会社ウィローズを創業。「お客様の利益を第一に」を理念に、売上高30億円を超えるグループ企業に成長。
不動産業界とお客様との情報の非対称性を解消するべくYouTube「不動産ポリス」を配信中。