はじめに
マイホームを購入しようと土地を探していて、相場より安い土地をみつけたけど、近くの道幅が狭く車が通れない物件だったので検討からはずす、ということあると思います。戸建てを検討される方は駐車場付きで考える方やはり多いですよね。でももし車が必ずしも必要でない、という方ならこの土地お宝物件かも知れません。交通利便性が高く、カーシェアも一般的になったこの時代、いったん戸建て=車をマストと考えず、メリットデメリットを把握して検討してみてはいかがでしょうか。
本編
近隣の道路幅は物件広告ではわからない?
まず道路幅と車が入れるかどうかですが、大体こういう区画図がネットに載ってますよね(図1)。これだけ見ると車は入れるんですが、この図を引きで見た時に、こんな感じになっている事が結構あります(図2)。
広告上の道路幅って「物件の前面道路」なんですね。前だけでいいんです。なので物件に行くまでにまだ細い所があって車が入れないケースもあります。これ広告のおとり広告とかそういう物には該当しないんですが、普通は問い合わせがあった時に車は入れないですけど大丈夫ですか?と伝えますよね。ひどい業者さんだと、ご案内に呼びたいので現地見られるまで言わない人もいるので、注意が必要ですね。
図1
図2
デメリット①駐車場がとれない
道路幅が狭い物件のデメリットの1点目は車が入れないという事です。一戸建てを買うメリットのひとつは駐車場が無料だという事ですよね。マンションだと駐車場代は別でかかりますから、一戸建てで駐車場が取れないというのは割と大きなデメリットになります。駐車場代が月に20000円のエリアですと35年で考えると総額840万円になりますから、車が入れる物件に比べて840万円位別途支払わなければならないという事ですよね。大きいです。
デメリット②建築費が高くなる
デメリットの2つ目は建築費が高くなるという事です。道路が狭いと、建築資材をトラックで運べないので、現地まで重い柱やキッチン・お風呂などを手で運ばなければいけません。また、解体工事や基礎工事で土を掘る際に、ショベルカーなどの重機が入らないと運搬コストがかさみます。また、鉄骨造などの場合には、クレーン車が入れないと値段の問題ではなく施工自体が出来ないという事もありますので注意が必要です。
デメリット③緊急車両が入れない
デメリットの3点目が、緊急車両の進入が出来ない事です。火災や急病の際に、消防車や救急車が自宅の前までこれません。よく考えると怖いですよね。
メリット①安い
メリットの1つ目はやはり安いという事です。先ほどもありましたが、近隣の月極駐車場の35年分位は安く買える事が多いと思います。5000万円の相場のところで4200万円で買える場合もあります。
メリット②改善されれば資産価値アップ
メリットの2つ目は、改善される事があるという事です。道路幅って、建物が建て替わっていくといつか広くなるんですね。建築基準法上建て替える際にはセットバックといって、道路の中心線から2mの道路幅を確保しなければならないので、みんなが建て替えれば道路幅っていつかは4mになるんです。
先ほどのこの物件、今は車が入れないですが(図2)、この青い家と水色の家が建て替えると、このように道路が広がるので、車が入れるようになるんですね(図3)。そうなると、自分の土地の資産価値が凄く上がってお宝物件化します。
これは結構良くあるんですよ。是非不動産の現地をご覧になられる際には、この1件だけ建て替えれば車は入れるようになるな、そうなると、資産価値上がるな、とそういう目線で道路幅を見て頂きたいと思っております!
目黒を中心に、都心城南(品川・目黒・世田谷・大田・港etc)の不動産については、武蔵小山最大級の不動産会社ウィローズにお任せ下さい。お客様のご要望に合った物件をご提案させていただきますので、お気軽にご相談ください。
図2
図3
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まとめ
Point.
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記事監修者
朝倉 大樹(宅地建物取引士)
株式会社ウィローズ 代表取締役
2000年不動産ベンチャー企業入社、28歳で最年少営業部長、29歳で最年少役員に抜擢。上場準備にも携わるが、リーマンショックによる倒産危機を経験するなど激動の20代を送る。
2012年株式会社ウィローズを創業。「お客様の利益を第一に」を理念に、売上高30億円を超えるグループ企業に成長。
不動産業界とお客様との情報の非対称性を解消するべくYouTube「不動産ポリス」を配信中。