はじめに
家を買おうと検索すると「新着物件」という言葉に良く出会います。不動産業者が良く言う「出たばっかりの物件ですよ!」というセリフもそうです。でも、実はそれ、売れ残り物件だった、ということがあります。今回は不動産業者やポータルサイトが示す「新着」というウソを見抜くためのポイントをパトロールしてまいります。
本編
不動産業者が「出たばっかりの物件」という理由
不動産業者が物件を紹介するときによく聞く「出たばっかりの物件ですよ!」というセリフ。でも、実はそれ、売れ残り物件だった、ということがあります。
物件というのは、多くの人にとって「いい物件」であればあるほど早く売れてしまいます。もちろん、例外もありますが、多くの場合がそうです。なので本当にいい新着物件というのは、世の中(ポータルサイトなど)に公開される前に売れてしまうということもあり、すでに公開されている物件よりもいい物件である可能性も確かにあるのです。
ただ、不動産動産業者はお客様がその物件がいつ売りに出たか、ということを調べられないことをわかっているので、お客様に「良い物件」「特別な物件」と思ってもらうために「出たばっかりの物件ですよ」ということがあります。不動産を選ぶ一番大事な基準は、お客様の希望にあっている物件かどうか、が一番重要なはずなのに、「新着であること」で気をひこうとしているんですね。
ポータルサイトの「新着」物件のホントのところ
今の時代、多くのお客様がネットで物件探しをされると思いますが、大手の不動産ポータルサイトで表示される「新着物件」のなかにも、実は「新着」ではないなりすまし物件が含まれています。ポータルサイトのシステム上、一度物件を非掲載にし、再度掲載すると「新着」として扱われるからなんです。
なりすましチェック①掲載写真
こういったなりすまし新着物件を見抜く裏技が3つあります。ひとつは写真の撮影年月日です。業者にもらう図面(まいそく)や、ポータルサイトに掲載される物件を紹介する写真には撮影年月日が記載されています(されていないもののあります)が、物件をさも新着のようにみせても、写真の撮影年月日まで気をつかっている業者はほとんどありません。
なりすましチェック②ローンシミュレーション
もう一つは不動産会社からもらう図面(マイソク)にローンシミュレーションが載っていれば、そのローン金利部分に注目しましょう。金利はいつの時点の金利であるか記載しないといけないので「〇年〇月〇日時点の金利です」と書いているはずです。
なりすましチェック③図面のクオリティ
そして、もう一つ。不動産会社からもらう図面(マイソク)は、通常きれいに体裁が整っていると思いますが、出たばかりの物件というのは、実は簡易な資料でしか情報がやってきません。例えば、地図にここ!と示してあるだけとかだったりします。業者がとても簡素な資料で「出たばかりの物件で・・・」と紹介してきたら、それは本当に真新しい物件かもしれません。
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まとめ
物件写真の撮影日を確認する
ローンシミュレーションの金利の日付を確認する。
業者が出してきた図面が簡素だとほかほかのリアル新着の可能性も。
記事監修者
朝倉 大樹(宅地建物取引士)
株式会社ウィローズ 代表取締役
2000年不動産ベンチャー企業入社、28歳で最年少営業部長、29歳で最年少役員に抜擢。上場準備にも携わるが、リーマンショックによる倒産危機を経験するなど激動の20代を送る。
2012年株式会社ウィローズを創業。「お客様の利益を第一に」を理念に、売上高30億円を超えるグループ企業に成長。
不動産業界とお客様との情報の非対称性を解消するべくYouTube「不動産ポリス」を配信中。