はじめに
2022年2月、大手銀行3行が同時に住宅ローンの金利を引き上げ、三菱、三井住友が0.1%、みずほが0.05%の上昇となりました。これだけ見ると住宅ローン金利が上がるのかと不安になりますが今回あがったのは固定金利で変動は上がっていません。なぜか。金利について知っておきたいポイントをまとめてみました。
本編
2022年2月 大手銀行のローン金利
ヤフーニュースなどでも取り上げられましたが、2022年2月から大手銀行3行が住宅ローン金利を引き上げました。実際の金利は以下のような形です。
10年固定と言われるローン商品の金利で、店頭金利というキャンペーンなどで優遇される前の定価のような金利が、三菱さん三井住友さんでプラス0.1%、みずほさんでプラス0.05%となりました。これだけ見ると、金利今後上がっていくのか?と不安になられる方が多いと思います。
固定金利と変動金利では連動する指標が異なる
正直に申しますと、金利が上がるのか下がるのかは読みの問題になってくると思いますので、どうなるかは神のみぞ知る。専門家も推測の域を出ません。しかし、金利がどうやって上がるのか、その仕組みを知っておくことでニュースや憶測に惑わされないようにする事は出来ます。
まず、今回の金利ですが、上がっているのは、固定系の住宅ローン金利だけで、変動金利は上がっていません。住宅ローンの金利って連動している公的指標があるんですね。固定系の金利と変動系の金利は、連動する指標が異なるんです。
固定系は10年物国債利回りと連動しています。変動系は日銀が決める政策金利に連動した短期プライムレートに連動しています。これをまず理解しなければなりません。なので、固定金利が上がったから変動も上がるとは言い切れないんです。
ネット銀行は公的指標と連動しない
また、ここで大事な事は、ネット銀行はほとんどがこういった公的指標に連動して金利が決まっている訳ではなくて、ネット銀行自体が金利を決めているという事です。つまり、日銀の政策や市況に関わらず、ネット銀行自体の都合や業績を鑑みて上げたり下げたり出来るという事です。これちょっと知ると怖いですよね。
固定金利の上昇は相場に反応したから
固定金利は10年国債利回りに連動するのですが、これは株とか為替と同じように相場があるものなので、景気や市況によって左右されます。動きやすいって事ですね。
それに対して、変動金利=政策金利は日銀が決めてます。日銀も景気や市況を見ながら政策金利を決める事になりますが、相場というよりも日銀次第なんですね。
つまり、2022年2月に固定金利が上がりましたが、これは米国の長期金利が1月に上がったから、それに市場が反応して日本の10年国債利回りが上がったという事になります。
変動金利は政策金利に連動
日銀は今の所は政策金利を上げない、現状の金融緩和を続けると表明しています。なので変動金利は変わっていないという事になります。固定金利が2月に上がったから変動も上がるのでは?という事ではないんだよ。という事を理解して置く事で少しは安心につながるかもかもしれませんね。
日銀の態度に今後も注目!
ただ、変動金利は日銀の政策金利で変わるので、日銀の態度次第で今組んでいるローンの金利が上がるかもしれないという事は、これから家を買おうと思っている方だけではなく、現在変動金利でローンを組んでいる方全員に金利が上がるリスクがあるという事ですので、経済情報はチェックしておく必要があるのかなと思います。
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まとめ
Point.
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記事監修者
朝倉 大樹(宅地建物取引士)
株式会社ウィローズ 代表取締役
2000年不動産ベンチャー企業入社、28歳で最年少営業部長、29歳で最年少役員に抜擢。上場準備にも携わるが、リーマンショックによる倒産危機を経験するなど激動の20代を送る。
2012年株式会社ウィローズを創業。「お客様の利益を第一に」を理念に、売上高30億円を超えるグループ企業に成長。
不動産業界とお客様との情報の非対称性を解消するべくYouTube「不動産ポリス」を配信中。