新築マンション 完成内覧会のチェックポイント10点

# 不動産購入

はじめに

新築マンションを購入したら引き渡しを受ける前に「完成内覧会」が行われます。この内覧会時にはどんなことに注意すべきでしょう。物件パンフレットに記載されている通りか、モデルルームで聞いた話と相違がないか確認する大事な場面です。室内には汚れや傷がないか、設備機器に不具合がないかをチェックして、きちんと手直ししてもらい、納得してから引き渡しを受けることはもちろん、マンションならではの共用部の使用方法などについてもしっかり確認しましょう。

本編

①ドアの開閉

1点目はドアの開閉です。ドアが開かない閉まらないという事は無いと思いますが、ノブの調整が悪くしっかりと閉まらなかったり、閉まり方が早すぎたり遅すぎたりしないかチェックして下さい。

②クロスの傷・汚れ

2点目はクロスです。壁・天井の壁紙、クロスに引っかき傷がないか、角にスキマがないか、剥がれがないかチェックしましょう。クロスの糊が乾いて汚れとして付着している場合もありますので、チェックして綺麗にしてもらいましょうね。

③フローリングの傷・汚れ・きしみ

3点目はフローリングです。キズや汚れが無いか、踏んだ時に床鳴りがしていないかチェックしましょう。

④収納の開閉

4点目は収納です。扉の開閉は金具の微妙な調整が必要ですので、ぴったりと閉まらなかったり、閉めた時にバタンと音がしないようにクローザーや緩衝材が入っているかチェックしましょう。

⑤窓の開閉

5点目は窓です。きしんで開けにくい事は新築の場合はないと思いますが、一応全窓を開閉してチェックしましょう。また、最近のドアの開閉方式は複雑化していますので開け方についても教えてもらいましょうね。
更に、引っ越しの際にドアを外してソファーや冷蔵庫を入れる場合もありますので、引っ越しの搬入経路を考えて、取り外し方法も確認しておきましょう。

⑥スイッチの位置

6点目はスイッチ類です。照明器具の位置とスイッチの位置が指定した通りになっているか、全てのスイッチをオンオフして確認しましょう。

⑦給排水

7点目は排水給水関係です。ちゃんと水が出るか、適当なスピードで排水されるかはチェックしましょう。お湯が出るかどうかもチェックしたいですが、ガスや電気を開栓しなくてはお湯が出ない事がほとんどなので、入居後すぐにお湯を出してチェックしましょうね。

⑧エレベーターのサイズ

8点目がエレベーターです。引越しの際に大型のソファーが入るかどうか、大きいサイズのベッドが入る大きさが確保されているか、エレベーターのサイズを確認しましょうね。

⑨駐車場・駐輪場

点目が駐車場や駐輪場です。サイズが入るかどうかはもちろんですが、導線も考慮して何回も切替しが必要だとか、自転車置き場が建物内にあって、段差をいくつか乗り越えないと止められないなど、チェックしておきましょうね。これは直して欲しいというのは難しいのですが、モデルルームでマンションの購入を決めた方は、チェックしておきたいポイントではありますね。

⑩共用部の使用方法

最後10点目が共用施設です。大型マンションの場合は、ジムがあったり、パーティールームがあったり、共用施設が充実している場合もあります、この利用方法等は内覧会の時に確認しておかないといけないポイントだと思います。他にはゴミ置場の位置や非常時にどちらに連絡をすればよいかなど、実際に住む事を考えて連絡先を確認しておく必要があります。

インスペクションサービスの活用も

完成内覧会時には室内の傷や汚れをチェックする。という意味合いが強いですが、今後生活する上で必要な情報を分譲主サイドから確認する機会はこの内覧会の時が最初で最後になります。この機会に共用部の使い方や注意事項について確認するようにして下さいね。
以上10点が最低限完成内覧会時にチェックしなければならないポイントです。

場合によっては、別途お金を支払って完成内覧会の立合いサービスをやってくれるインスペクションの業者もいますので、気になる方はそういうサービスを利用しても良いかもしれませんね。

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まとめ

Point. 1

記事監修者

朝倉 大樹(宅地建物取引士)
株式会社ウィローズ 代表取締役

2000年不動産ベンチャー企業入社、28歳で最年少営業部長、29歳で最年少役員に抜擢。上場準備にも携わるが、リーマンショックによる倒産危機を経験するなど激動の20代を送る。
2012年株式会社ウィローズを創業。「お客様の利益を第一に」を理念に、売上高30億円を超えるグループ企業に成長。
不動産業界とお客様との情報の非対称性を解消するべくYouTube「不動産ポリス」を配信中。