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自己資金10万円で家を買う。住宅購入の頭金のお悩みを解決
はじめに
不動産を買うときに実際自己資金、頭金はいくら必要なのかについて、悩まれている方、困っている方、多いですよね。頭金なしで家を買うなんて危険すぎる!破綻する!とよく言われますが、ポリスの持論は、支払い能力があるなら頭金なくても早く買ったほうがいいという結論です。今回は、なぜそう考えるのか、また自己資金なしでローンを組む方法を解説していきます
本編
住宅購入者の頭金の平均は891万円!
まず、家を買うときにみなさんどの位自己資金、頭金を出しているのかと言いますと、この図をご覧ください。令和元年度の三大都市圏で住宅購入をされた方で、購入金額、ローン金額、自己資金金額についてまとめたものです。これを見ると、中古マンションの場合平均購入価格は2552万円、そのうちローンが1661万円、自己資金が891万円というのが平均のデータのようです。自己資金891万円!? すごくないですか?けどこれは親御さんからの援助がかなりの割合を占めていると思います。30台の平均貯蓄額の中央値が240万円としているデータもありますので、891万円を貯金して自己資金として住宅購入に合ってているってわけではなさそうです。
国土交通省 令和元年度 住宅市場動向調査
自己資金10万円で購入した方います
では、本題に入ります。
親御さんから贈与がもらえる場合はいいのですが、ご自身のお金だけで不動産購入をされる場合にですね、お客様からよく聞かれます。「自己資金っていくら必要ですか!?」と。 ポリスの経験から言うと、自己資金10万円で住宅購入した方はいらっしゃいます。10万円ですよ!賃貸の敷金礼金よりも低いですよね。賃貸で住み替えるよりも安い。
ちょっと説明していきますね。 まずはこの図をご覧ください。(図1)不動産を買うときに物件価格と諸費用がかかります。諸費用はだいたい6~7%位です。6%で計算した場合に、3000万円の物件だと、諸費用が180万円になるので、総額3180万円になりますよね。これに対してこの図です(図2)。この諸費用も含んだ3180円のうちいくらローンを借りるか。シンプルに考えるとそれだけなので、3180万円全額ローンを借りたいという人、うちの会社のお客様でも結構います。
図1
図2
家賃×5年間>5年間貯金して得する金利
これ答えはないんですけれども、例えば頭金のために毎月10万円貯金すると1年で120万円、5年で600万円、でもその間、賃料も毎月10万円くらいかかっていると、5年で賃料600万円は捨てていることになります。自己資金600万円貯めて得するのはローンを借りなくてよい600万円分の金利だけですよね。今空前の低金利なので、600万円を0.5%で借りた時の1年の金利は30000円ですよ!35年で計算しても105万円位です。この105万円分の利息を払わない為に、5年間で600万円の賃料を捨てているのは、得じゃないですよね? なので、ポリスの結論としては、ローンが借りられるのであれば、自己資金貯める前に自己資金10万円でも不動産買っていいよ、ってことなんです。
諸費用ローンを組める銀行
でもここからが重要です。自己資金0円で家を買っていいって言ってますけれども、ポイントが2つあって、1つ目が諸費用ローンになります。この場合3000万円の物件にたいして3180万円ローンを組む事になるので、物件価格の100%以上のローンになりますよね。金融機関によっては物件の100%までしかローンを組めないのですが、諸費用含めてローンを組める金融機関もあります。いまだとこんな感じ。ただ諸費用もローン組めますけど金利が高くなりますとか、今はやっているけど来月からできなくなるとか、結構変化があるので、検討されるときは不動産屋さんに相談してみてください。
2021年8月時点
150万程度の手付金は現金で必要
また、ポイントの2つ目は手付金です! トータルの収支を考えると全額ローンでも成り立つのですが、キャッシュフロー上は契約時に手付金が必要になります。物件価格が3000万円の場合ですと150万円から300万円の手付金を契約時に支払わないと契約してもらえないケースが多いので、契約時に150万円位を一旦支払い、一番最後の住宅ローンが下りる時に、支払った150万円も含めてローンを借り、手付金が戻ってきます。結果的には1円も出していないよね。と言うことになります。預貯金が多少でもある方は良いのですが、一旦手付金だけ親御さんに借りる方もいらっしゃいます。
まとめ
頭金10万円で家は買える。
諸費用込みでの全額ローンは可能なので、頭金貯める間に無駄な賃料を支払うくらいなら、全額ローンで買うことを個人的にはオススメ。
記事監修者
朝倉 大樹(宅地建物取引士)
株式会社ウィローズ 代表取締役
2000年不動産ベンチャー企業入社、28歳で最年少営業部長、29歳で最年少役員に抜擢。上場準備にも携わるが、リーマンショックによる倒産危機を経験するなど激動の20代を送る。
2012年株式会社ウィローズを創業。「お客様の利益を第一に」を理念に、売上高30億円を超えるグループ企業に成長。
不動産業界とお客様との情報の非対称性を解消するべくYouTube「不動産ポリス」を配信中。