はじめに
最近、中古マンションを探し始めたけれど、「沢山のサイトがあって、どこで探したら良いか分からない。」「様々な情報があって、どれが正しいのか不安」という悩みはありませんか?
不動産情報が得られる媒体には、以下が挙げられます。
●ネット広告
●SNS
●YouTube
●不動産ポータブル
●個人ブログ
数十年前は物件を探すために、駅前の不動産会社に行ったり、新聞の折り込みチラシを見ると言ったアナログな方法が一般的でした。
現在は自宅にいながら、ネットで24時間好きなタイミングで、物件をチェックできるようになりました。
さらに、口コミやレビューのほかに、YouTubeでのルームツアーも見ることができます。
AIが自分に合いそうな物件を自動で、レコメンドしてくれたりと、物件に関する情報が手に入りやすくなっています。
このように不動産情報が多く得られる一方で、どれが正しい情報なのか見極めるのが難しくなっています。
そのような状態で物件探しを進めてしまうと、購入するタイミングを逃してしまったり、勢いで物件を決めてしまい後から欠陥が見つかることもあります。
今回は、情報にあふれた現代における物件探しのコツを解説します。
本編
中古マンションの探し方が不動産屋からネットへ
近年、SUUMO・HOME’S・at homeといったポータルサイト以外にも、InstagramやXでの物件レビュー・YouTubeの内見動画・不動産会社や個人ブロガーによるマンション比較記事など、あらゆるメディアで物件情報を得ることができます。
以前のように「とりあえず不動産屋に行く前」に、自宅で情報を集めて判断する方法が情報収集の主流になっています。
しかし、便利な反面ネット上に情報が多すぎて、以下のような情報が多く存在しています。
●誤った情報が記載されている
●良いレビューしか載っていない
●誰が書いているか分からない情報(信頼性が低い)
このような状態で、本当に必要な情報にたどり着くのは難しいのが現状です。
特に初めて家を買う方は、正しい判断基準がない状態のため、情報をたくさん見すぎて判断できなくなってしまうことがあります。
このような情報の供給過多や不透明性といった問題に対しては、購入者の口コミやレビューが重要な判断基準になってきています。
「実際にその物件に住んでいる人の声」「どの不動産会社良いか」「営業担当が信頼できるか」などの情報をGoogleレビュー・SNSでの評価・口コミ掲示板の書き込みをチェックして物件を選ぶような動きが主流になってきています。
多様化した物件選びに合った情報収集
これまでは、希望する物件選びの条件として、「駅から近い」「広い」「安い」といったスペック重視での物件選びが主流でした。
しかし、今はその家でどんな暮らしができるか?という体験価値が重視されるようになっています。
例えば、
「在宅ワークに集中できる書斎スペースがあるか?」
「子育てしやすい地域や学区なのか?」
「趣味を楽しめる間取りなのか?」
などです。
得られるライフスタイルや体験を重視して物件を選ぶ人や、将来的な資産形成やリセールバリューを重視する人も増えています。
ここ数年は日本全体がインフレの傾向にあるので、30代の方を中心に、価格の上昇が見込める都心の物件を購入して資産にする考えも多いです。
リモートワークや副業が普及して、
「都心に通勤する必要がなくなったから、郊外や地方に引っ越ししたい。」
「家で仕事をする時間が増えたから、リノベしてこだわりの書斎がほしい。」
など、住まい選びの多様な選択肢が広がっています。
コロナなどの影響で、ここ数年の間、住まいに対する考え方に変化がおきており、所有することにこだわらず、シェアハウスやサブスク住まいなどの新しい選択肢も検討されています。
近年は、脱炭素・省エネ・再生可能エネルギーといった環境配慮の流れの中で、住宅選びにおいても、「環境に配慮された物件なのか?」という視点を持つ人も増えてきています。
ZEH(ゼッチ)住宅・太陽光パネル設置・断熱性能の高い住宅など自然環境にも配慮されて、家計にもやさしいと人気が高いです。
このような物件は、住宅ローン控除を享受できるというメリットもあります。
情報の多さや価値観の変化に対して、「正しい情報」を「正しい手順」で自分に合った形で受け取ることが、理想の住まいを見つけるために必要な要素になっています。
情報社会における中古マンションの探し方【5つのコツ】
①初めから物件検索サイトで探さない
中古マンション探しを始める際に、多くの人がSUUMOで検索していると思います。
しかしその行動が、物件探しを難航させる最大の落とし穴なのです。
理由は、希望条件が明確ではない状態で、膨大な情報から探しても決められない状態になってしまうためです。
よくあるパターンとして
①SUUMOで理想の物件を検索し続ける
②良さそうな物件に勢いで内見に行く
③実際に見てみたらピンとこない
④なんとなくまた検索してしまい、決まらない
このループにはまってしまうと、結局「何が自分の希望だったのか」わからなくなってしまうこともあります。
正しい物件探しのステップは、いきなりネットで探すのではなく、自分自身の希望条件と資金計画を整理することです。
いきなりネット検索での物件探しは、一向に決まらない原因になります。
②中古マンションの購入目的を整理する
中古マンションで探しにおいて意外と見落とされがちなのが、なぜ家を買いたいのかという目的の整理です。
「希望条件がまとまらない」「比較しても決められない」「物件を見てもピンとこない」と悩む方がいます。
こうした行き詰まりに陥るのは購入の目的が曖昧なことが多いからです。
例えば
小学生に上がる子供との安心と安定した暮らしが目的なら
エリアや進学環境・住民層を重視
購入を通して資産形成するのが目的なら
月々の返済額と資産性を重視
快適な在宅ワークの空間が目的なら
間取りと広さ・日当たり・ネット環境の充実性を重視
このように目的が変われば重視する条件も変わってきます。
目的が決まれば、条件の軸が定まり、物件選びでブレが生じにくくなります。
また、中古マンション購入は物件選びだけではなく、人生設計という考え方でも軸を作ることができます。
物件を選ぶというよりも、これからどんな暮らしをしていきたいか?というライフスタイル設計の話と考えても良いでしょう。
だからこそ夫婦や家族での話し合いがとても重要です。
何年住む予定か?
売却前提なのか?
永住前提なのか?
生活における絶対に譲れないことは何か?
こうした視点を持つだけでも「何となく良い物件」ではなく「自分たちに合った物件」にたどり着く可能性が高まります。
③複数の物件を内覧する
ネットで探した物件を1件見ただけで判断するのは非常に危険です。
中古マンション購入において、「内覧こそが最大の比較材料」であり内覧の回数が増えるほど判断の解像度が上がっていきます。
ネットだけで判断してしまうと、以下のような失敗をする可能性があります。
●写真で見たら綺麗だったのに、実際は古さが気になる
●内装ばかり見ていたけど、駅までの道が暗くて不安だった
●ネットには載っていなかった共有部分が想像以上に荒れていた
このようにネットの情報だけでは分からない、現地のリアルが大量にあるのが中古物件の特徴です。
ネットの情報だけではなく、実際に自分で足を運んで相場観を養い、物件のメリット・デメリットを比較検討できるようにしていきましょう。
最低でも3件は内覧して比較することをおすすめします。
複数物件を比較することで、ようやく物件の良し悪しの判断ができるようになります。
●同じ築年数でも、管理状態に大きな差がある
●同じ駅の距離でも、坂道や騒音・治安など体感が全然異なる
●同じ価格帯でも部屋の広さや日当たり設備が異なる
上記のような違いを体験して物件を見比べることが大切です。
内覧時に見るべきポイントとしておすすめなのが、
●エントランス
●ゴミ置き場
●エレベーターの清掃状態
●バルコニーからの展望や日当たり
●壁紙・床の傷み具合(築年数の割りにどうか)
●住民の様子や掲示板の雰囲気
●朝と夜の通勤経路や買い物環境
ネットだけでは見抜けない暮らしを事前に体感しておくことで、購入後の満足度が大きく変わります。
焦らず、複数の物件を自分の目で確かめ比べることが、中古マンション購入で失敗しない条件になります。
④どの不動産業者から購入するか見極める
中古マンション購入では、どの物件を買うかに目を向けがちです。
実は、もうひとつそれと同じくらい大切なのが、誰から買うかです。
もしフルオーダーメードの住宅を建築できるなら、どんな人に相談するでしょうか。
信頼できる不動産担当者と一緒に相談したいと思うはずです。
中古マンションであれば、価格・広さ・駅距離・築年数のような理想的な条件は比較しやすいですが、「この部屋でどう暮らしたいのか」「そんな空間が自分や家族に合っているのか」「自分の好みの空間を作りたい」という暮らしのイメージや価値観は物件情報だけでは分かりません。
このような価値観まで寄り添って提案できるのが、安心して任せられる担当者です。
価値観や相性が合わない担当者にあたってしまうと、下記のような状況になる可能性があります。
●資産性ばかり強調されて自分のライフスタイルが後回しにされた
●要望を深く聞いてくれず、とにかく営業を押してきた
●条件は合っているが、なんとなく違う物件ばかり紹介された
こうした小さな違和感が積み重ねると、購入後の後悔や不満につながりやすくなります。だからこそ、複数の業者に直接会い、
●自分の話をどれだけ丁寧に聞いてくれるか
●否定せず選択肢を広げてくれるか
●無理に押し売りせずに一緒に考えてくれるか
をチェックしながら信頼できる担当者を選びましょう。
更に重要なチェックポイントは、担当者や会社が「物件を売って終わり」というスタンスではないかということです。
不動産は大きな買い物であり、人生で何度も購入機会があるものではありません。
目の前のお客様に買ってもらえばいいという考えで、もう一度担当する可能性は低いだろうと自分の営業成績のために売りたいという不動産業者がいます。
そうなると、購入後に不備があった際に適切に対応してもらえない、住宅ローンの借り換えについて相談しても、真摯に向き合ってくれないこともあります。
購入後の担当会社の対応がひどいと相談を受けます。
マイホームは買って終わりではなく、そこでの暮らしがスタートになるので、信頼できる不動産業者に出会うことが、不動産取引を後悔なく進めるための第一歩です。
⑤情報発信元が信頼できるか確認する
超情報社会の今、情報が誰によって、どんな目的で発信されているのかをしっかり確認することが大切です。
例えば、SUUMOやHOME’Sなどのポータルサイトには、無数の物件が掲載されています。
掲載されている物件情報は、
●広告掲載されたものに限られている
●写真やコメントは売主・仲介会社がコントロールしている
●ネガティブな情報はほとんど書かれていない
など見せたい情報だけが出ている状態です。
しっかりとした掲載基準が設けられていますので、基本的には正しい情報が掲載されていますが、実は偏っていたり、誤解を生みやすいケースもあります。
また、SNSやブログでの発信が当たり前になり、Instagram・YouTube・X・ブログなどで多くの個人や企業が情報を発信しています。
SNSやブログでの情報発信は誰でも簡単にできてしまうため、ハードルが下がっています。
その発信元が本当に信頼できるのかを確認することが大切です。
それを見極めるポイントとして
●公式サイトやSNSが継続的に更新されている
●発信内容に偏りがないか
●経歴や資格・口コミが明示されているか
長く発信されていれば、実績・責任感のある会社や担当者である可能性が高いです。
担当者の経験やお客様の声が確認できると、より信頼度は高まります。
まずはポジティブな情報だけではなく、フラットにリスクや注意点も正直に伝えているかを見てみましょう。
このように物件情報や発信されている情報そのものだけでなく、その情報のでどころが信頼できるかどうか?
見極めることで、賢く物件選びを進めてくことができるようになります。
まとめ
今回は、情報にあふれた現代における物件探しの5つのコツについて解説しました。
中古マンションを探す際は、いきなり物件検索サイトで探すのではなく、まず購入目的を整理することが重要です。
また、ネット情報だけでなく実際に複数の物件を内覧し、物件のメリット・デメリットを比較することが失敗しないための鍵となります。
信頼できる担当者を見極め、情報発信元の信憑性を確認することも、後悔しない家選びには不可欠です。
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